【きもつき情報局】地域のつながり強化で災害に備えよう

東日本大震災の例を見るまでもなく、災害が発生したとき人々が困る問題の一つに「食」があります。
電気やガスが使えない状況でどうやって食べ物を確保すればいいのか――そうした災害時の重要課題について実践的に学ぶ会が2月15日、肝付町新富の西横間公民館で開かれ、地域住民を中心に30名ほどが参加しました。
学習会を主催したのは西横間のサロン「よいもそ会」で、薪を燃やしての煮炊きのほか、参加者による保存食のレシピ紹介やレクリエーションなどがありました。
まず、社会福祉協議会の森武志さんが非常用炊飯袋の使い方を紹介、薄口しょうゆをまぜた水と無洗米を袋に詰めて一定の時間煮立てることでご飯がたけることを説明しました。参加者は実際に無洗米と水を袋に入れて使い方を学ぶ一方、「袋は購入できるのか」「入れるのは水だけでもいいのか」などと盛んに質問していました。
20130213-morisann.jpg
非常用炊飯袋の使い方を説明する森さん
また、簡易かまどを使用し、持ち寄った野菜でだんご汁をつくったり、バーベキューコンロでめざしを焼いたりしながら「自分の家ではこうしてつくる」などと情報交換をしつつ、災害時の炊き出しの方法について学んでいきました。
20130215-hukurodume.jpg
非常用炊飯袋に米と水を入れる参加者
20130215_dangoziru.jpg
大きな鍋でつくられるだんご汁
20130215_gohan.jpg
非常用炊飯袋で炊かれたご飯
非常用炊飯袋で炊いたご飯やだんご汁、めざしなどが出された昼食の後は、住民による保存食レシピの紹介があり、まず久木田明さんが昼食にも添えられた「生大根の漬けもの」のつくりかたを実演。続いて、一松容子さんがキンカン煮、永山美代子さんがいつも冷凍保存しているという大学いものつくり方をそれぞれ紹介し、興味津々の参加者から多くの質問を受けていました。
20130215_daikonn.jpg
「生大根の漬けもの」のつくり方を実演する久木田さん(右)
保存食レシピの紹介の合間には、東日本大震災の直後、岩手県大船渡市で支援活動を行った肝付町地域包括支援センターの能勢佳子さんが、現地で目にした避難所の炊き出しや被災者から聞いた避難体験について話し、住民同士の日ごろのつながりや付き合いの必要性を指摘しました。
さらに、避難所での生活では体を動かすことやスキンシップも大切とのことからレクリエーションの時間も設けられました。二人一組で肩をたたき合ったり、相手の動きをまねたりするなど、笑顔で触れ合いを楽しみ、最後は全員で合唱をして学習会を終えました。
20130215_reku.jpg
レクリエーションで体を動かす参加者
今回の学習会に参加した水流リツ子さんは、普段から災害に備えて非常用持ち出し袋を自宅に用意しているそうですが、炊き出しは未経験ということで、「この先、何が起こるかわかりませんので、全然知らないよりはこうして経験していた方がいいと思います。子供はいますが、自分でできることは自分でしないといけませんね。こういう会はとても楽しくて、元気が出ます」と話してくれました。
今回の学習会を中心になって企画した山川忠夫さんは「今度は子供たちも参加できるように休みのときにこうした会を持ちたいです」と語り、今後も地域の防災意識の向上と住民同士の交流促進のために活動を続けていくことの大切さを強調しました。
  • コメント: 0
  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)