【きもつき情報局】今あるモノを、花ひらかせよう! その1

2012年3月9日夜、秋葉原のアパートの荷物を車に詰め込んで、東京、お台場からフェリーに乗りました。
太平洋湾岸沿いに2泊3日の旅。
船中には、お風呂もあって、狭い船室とはいえ、海上湯治の旅みたいで、なかなか良い時間でした。
3月11日、北九州の門司港に上陸。
そこから、一路、肝付町波見にある、亡き祖母宅へ車を走らせました。
幼少時代、盆暮れに遊びに行った時の田舎の風景の記憶と、大好きな祖母の記憶。そして 、電話越しに話される鹿児島弁。あるいは、鹿児島の客人が来た時の鹿児島弁。履歴書などの書類に書く「本籍地」。
それが、これまで私にとっての鹿児島でした。
これからは、リアルな今の鹿児島との出会いと生活になります。
「とりあえず、人と知り合いたい」と私たち夫婦は、「不動産を通さないで家を探すプロジェクト」を掲げ、行く先々で出会った、いろいろな方々に、いろいろな家に連れて行っていただきました。
家が朽ちていく様のあれこれを、目の当たりにして、「人が住む」器としての家について、学ばせていただいたように思います。
brokenhouseHDR.JPG
人が主と書いて「住まう」。
家とは、人が主である場所なのでしょう。人がいなくなった途端に、家は、自然の法則に任せて 、どんどん変容していきます。
「人が住まなきゃ、家じゃないんだ」
当たり前のことでしょうが、しみじみと実感しました。
日本の空き家率は、30‐40年後には、40%近くなるといいます。
今の田舎の状態は、日本の近未来の先駆けなのかもしれません。
ということは、日本の未来は、田舎から始まるのでしょう。
今のこの状態を、どのように活用し、より良い暮らしへと変容させていけるか?
まさに、試されているのかもしれません。
日本の未来に一番近い場所、大隅半島。
未来のハッピーな青写真をつくり、実現していくには、どうしたらいいか?
空いてる家に、人が住むには、どういう段階を踏んだら良いのか?
でも、いきなり、「移住し」は 、無理でしょう。
sumfest.jpg
まずは、イベントに「遊びに来る」――知り合うこと、出会うこと、からです。
ホテルや旅館ではなく、人の家や空き施設、つまり、日常空間での人との出会い、場所との出会いを、自然な形で起こすにはどうしたらいいか?
そんな思いも交錯しつつ、家探しをしながらの無謀なる企画、「おおすみ夏の芸術祭2012」が立ち上がりました。
「今あるモノを、花ひらかせよう!」
キャッチコピーには、そんな思いが詰まっています。
パート2へ続く

JOU(じょう)

コンテンポラリーダンサー。23才で踊り始め、ダンスで人やモノや場をつなぐ独自の活動を国内外で展開中。2008年ソウル国際振付祭にて外国人振付家特別賞受賞。武蔵野美術大学非常勤講師。

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