【きもつき情報局】第5回観光ガイド研修会を内之浦で開催

朝から空には雲が広がり、肌寒さを感じさせるくらいの風が吹く中、肝付町観光協会が主催する第5回観光ガイド研修会が10月31日、肝付町内之浦地区で開催されました。
今回は「はやぶさ」を打ち上げたロケット基地(内之浦宇宙空間観測所)や「えっがね祭り」などで知られる内之浦地区の魅力を探ることがテーマです。内之浦湾でのクルージング体験やまち歩きなどを通じて、同地区の見どころについて参加者全員で学んでいきました。
海上からの眺めと船長のトークを満喫
クルージングの関係上、今回参加した20名ほどのメンバーは2班にわけられ、第1班がまち歩き、そして第2班がクルージングから出発しました。後者のグループに振り分けられたわれわれ取材班は、町内各地から集まった参加者とともに、少々冷たい海風が吹く内之浦湾で1時間ほどの航海を体験することになりました。
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船に乗り込むところ
今回船を出してくれたのは地元漁師の津代美佐男(つしろ みさお)さん。今年9月のえっがね祭りの期間中、「内之浦湾漁船クルージング」で観光客を船に乗せて内之浦の魅力を海から紹介した人です。
あいにくの風で海が多少荒れる中でのクルージングでしたが、湾の中から見るまわりの景観はまさに絶景と呼ぶにふさわしいものです。さらに代さんのユーモアと昔話を散りばめたトークも絶妙で、予定の時間があっという間に過ぎていきました。
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ちょっと寒いですが気分は爽快
船からの眺めでいちばん特徴的だったのが、陸地に沿って広がる巨岩の風景でした。中には、自然がつくりだした芸術作品とでも呼べそうな美しい岩や不思議な形をした岩があり、それを見ながらクルージングするだけでも、十分楽しめます。
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自然がつくりだす芸術作品を鑑賞
また、さすが地元の漁師さんだけあって、海に仕掛けられた網の話も含めて、漁についての説明は初めて聴く者にはどれも新鮮で、また、津代さんが子供のころにあった風景や遊びなどに関する話も非常に興味深いものでした。
さらに参加者を驚かせてくれたのが、内之浦湾に停泊していた航海練習船、日本丸Ⅱ世です。その美しさと優雅さから「海の貴婦人」とも呼ばれる日本丸Ⅱ世ですが、その船が内之浦に来ているとは、その場に居合わせた役場の担当者も知りませんでした。
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内之浦湾に優雅にたたずむ日本丸Ⅱ世
まさにサプライズです。こういうサプライズがあると観光客はさらに喜ぶはずです。それに偶然出くわせたわれわれは本当にラッキーでした。
まち歩きで過去の内之浦と遭遇
さて、海から陸地に戻った第2班が次に向かったのが、海沿いに広がる内之浦の街です。案内役は肝付町役場にお勤めの渡會実(わたらい みのる)さんです。
「私は地元の歴史家でもなんでもなくて、ただふるさとの内之浦が大好きなだけです」と謙遜する渡會さんですが、なかなかどうして、渡會さんの口から出てくる内之浦の名所(中には隠れた名所と呼べるところもありました)に関する話には心ひかれるものがありました。
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衆力山と砲台について説明する渡會さん
渡會さんといっしょに訪ねた主な見どころを列挙すると、その昔、地元の人たちが苦労して砂浜に松林をつくりあげた「衆力山」、そしてそのあたりに幕末、海防強化のために薩摩藩によって設置された砲台跡、さらには武士階級が住む「麓(ふもと)」と町人や商人などが住んでいた「浦町」とで分けられていた現在の市街地の歴史、そして海の関所と呼ばれる番所跡など、内之浦の過去が一瞬にしてよみがえるような興味深い話の連続でした。
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内之浦の街中の歴史について学ぶ参加者
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研修ではけっこう歩きます
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海の関所と呼ばれる番所跡について説明する渡會さん
実は、ここでもちょっとしたサプライズがありました。
途中に立ち寄ったかまぼこ工場で、かまぼこを製造する過程について少し説明を受けた後、そこでつくられた「つけあげ(さつま揚げ)」を試食させてもらったのです。歩き続けて多少お腹もへっていただけに、内之浦の新鮮な魚を使ったかまぼこの味はまた格別でした。
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かまぼこの製造過程についても学びました
結局、全部で1時間ほどのまち歩きでしたが、見るもの、聴くものがたくさんあって、とても時間が足りません。できれば、もう少し長くその場の雰囲気に浸っていたい――そう思わせるだけの魅力が街中にもあると感じた参加者が多かったのではないでしょうか。
この後、第1班と第2班は合流して内之浦宇宙空間観測所に向かい、内之浦を全国的な地名にしている同観測所について担当者から説明を受けました。
というわけで、今回はわずか半日の内之浦体験ツアーでしたが、参加者全員が内之浦の多面的な魅力について学び、そして強い印象を抱いて家路に着いたのでした。
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