栽培面積と生産量が全国第三位と特産品としての地位を確立している鹿児島県産マンゴー。肝付町でも盛んに栽培されており、県内外からの注文が殺到するほどの人気商品となっています。
今回紹介するのはその中のひとつ「SHOWAマンゴー農園」。夫婦二人三脚で生産に取り組んでいるのが和田明さん・加恵子さん夫妻です。
そんな2人が一日の大半を過ごすハウスには一定の間隔で100本の鉢植えマンゴーが丁寧に並べられ、芳香で甘い香りが漂う南国を思わせる空間となっています。
もともとは自家用として親戚や友人に贈ることができればと販売することは考えていなかったそうです。夢中になって続けていたら気づけば1年で1000個くらい収穫できるようになったといいます。
夢中になった要因のひとつは自分なりに工夫することなのだそうで、明さんは「いかにして実をならすか、試行錯誤しているのですよ。今でも肥料と水の温度のデータをとり、様子をうかがいながら育てています」と、ひたむきに作業に取り組んでいます。
今でこそふるさと納税の返礼品や通信販売などで人気のマンゴーを生み出す夫妻ですが実は栽培当初、妻の加恵子さんはそれほどマンゴー生産に乗り気ではなかったといいます。
そんな加恵子さんの気持ちを変えたのは実が付き始めたマンゴーを見た時。「こんなに小さな木なのに大きな実をつけるなんて」と感動し、愛着がわいたことで手伝うようになったそうです。今では加恵子さんのほうが率先して朝早くから草むしりやハウス内の掃除などに精を出しているといいます。
収穫したマンゴーはひとつひとつ表面を磨いた後、非破壊型果実糖度計と呼ばれる光センサーで糖度を測り、さらに計量器で重さを量っていきます。マンゴーの平均的な重さは400g超くらいで、大きいものは650gほどにもなるといいます。
糖度16度以上で、傷物などのワケあり品もほとんど出ないという同農園のマンゴー。その品質の高さは管理の行き届く小規模栽培ならではかもしれません。
この機会に夫婦二人三脚で生み出すあま~いマンゴーをぜひご賞味ください。
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