いまや全国区となった肝付町特産の香酸柑橘類といえば辺塚だいだい。その特産品を使用した加工食品を作っているのが今回紹介する「岸良リトリート」の坂田蔵人(くらうど)さん、みのりさん夫妻です。
夫婦二人三脚で運営している岸良リトリートの主な加工食品は「ででこしょう」と「ででスコ」の2種類。「ででこしょう」は辺塚だいだいのすりおろし皮と青唐辛子、天然塩を使用した風味ゆたかな食卓のお供。「ででスコ」は、辺塚だいだいの果汁とハバネロを使ったタバスコのような商品。どちらも類似品にはないフレッシュさが特徴で期間限定の手作り商品となっています。
また主役の辺塚だいだいは生産から手掛けていて、今では80本ほどの果樹を管理しています。商品に使われるその他の原材料にもこだわり、そのほとんどを自然農で栽培しているのだそうです。
「辺塚だいだいとの出会いは湘南のカフェ」と話すみのりさん。実はこの2人。北海道出身で、肝付町に来る前は神奈川県で生活していたのだそうです。
「そのカフェで辺塚だいだいを使ったドリンクに出会い、その香りのとりこになりました。以前から田舎への移住を考えていたので、辺塚だいだいの産地も候補のひとつになっていました」。
かくして岸良を訪れた2人は「海と山に囲まれた田舎の雰囲気とそこで生活する人々にフィーリングが合いました」と移住を決意しました。
移住生活では、できる限り自分たちで食べるものは自分たちの手で作りたいと自然農や加工品開発に挑戦しました。今では水稲も自然農で実践するなど、自給の幅を広げています。
そんな日々の生活の中で誕生したのが先に紹介した「ででこしょう」と「ででスコ」でした。それが人づてに広がり、今では1年間に数千本を生産するまでになりました。
移住して7年。新たな活動拠点として海原を見渡す高台を開拓中の坂田さん夫妻。新しい家族も誕生し、家族4人で岸良生活を満喫しています。
「もっと余裕ができたら、この商品を作る過程で地域に何か還元できるような持続可能なシステムを考えていきたい」と口をそろえる2人。今日も海原を見渡せる高台でここでしか手に入らない辺塚だいだいの可能性を探求しています。
岸良リトリートの返礼品は以下のバナーから申し込みできます。
※発送は今季の収穫以降となります。
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