【ふるさと納税】漁師厳選の朝どれ魚を食卓に-昌徳丸

黒潮の恩恵を受け多様な魚種が水揚げされることで知られる肝付町の内之浦漁港。今回は、そんな漁場ならではのふるさと納税返礼品を紹介します。

返礼品を提供するのは肝付町内之浦地区の有限会社昌徳丸。大型定置網と中型まき網を営む網元で、水産業に新しい風を起こそうと漁師が厳選した朝どれ魚を即日加工した切り身漬や一夜干しなどからなる7種の詰め合わせを開発しました。

返礼品の中心になるのは、全国的に認知度が低く奇抜な形や色だというだけで、これまで捨てられてきた低利用魚と未利用魚。そんなマイナーな海の幸に着目したのが定置網部門の代表を務める柳川拓哉船長です。

「美味しい食べ方があるのに認知度が低いだけで廃棄されるのはもったいない。私たちが扱う未利用魚や低利用魚は、その季節にしか手に入らない貴重なものとして消費者に提供していきたいと思っています」

より美味しく食べてもらうための商品開発は一点一画おろそかにせず、そのための専任職員に採用されたのが元県庁職員の福留慶さんです。担当課が水産関係だったこともあって、柳川船長と何度か仕事をしたことがありました。

「船長とやりとりする中で自分と目指すところが一緒だと感じていました。仕事のことで悩んでいた時に船長から声をかけてもらったのが転職のきっかけです。ここでなら自分のやりたいことができると」

入社後は、ホームページやECサイトの制作など精力的に行動し、10月に開催された町のイベントでは漁業を身近に感じてもらおうと来場者にサメの唐揚げをふるまいました。

ちなみにこの時に使用したサメは子どもたちに人気のハンマーヘッドシャーク、いわゆるシュモクザメでこれも未利用魚のひとつだということです。

この他、商品開発と並行してインターンシップ制の導入や水揚げ見学後に朝食(漁師飯)をふるまう独自のイベントを企画するなど、漁業の未来のために力を注いでいます。

豊かな海の恵を次世代に引き継ぐために奮闘する昌徳丸。新たな航海は今、始まったばかりです。

 

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