長坪シェルター / Nagatsubo Shelter

内之浦エリアの建築物。
2006年9月23日のM-Vロケット7号機打上げまで、ロケット打上げ時に住民が退避するための施設として使用されていました。
その後、打上げ時に設定される警戒範囲内からは全員退避することが義務づけられたため、警戒範囲内に位置するこの施設は使用されなくなりました。

丸みをおびた三角形が組み合わされたユニークなデザインは「ルーローの四面体」を基にしています。
戦後モダニズムを代表する東大教授の建築家・池辺陽(きよし)氏によるものです。
一時は建物を取り壊す計画もありましたが、肝付町がJAXAから譲り受け、現在もこの地に残っています。

池辺陽氏はほかにも、JAXA内之浦宇宙空間観測所のイプシロンロケット整備棟や宇宙科学資料館などの設計を担いました。
これらは2007年度に「日本におけるDOCOMOMO145選(No.132)」に選定されています。
※DOCOMOMO:モダン・ムーブメントにかかわる建物と環境形成の記録調査および保存のための国際組織。

基本情報

名  称長坪シェルター / 長坪保安退避室
(ながつぼしぇるたー / ながつぼほあんたいひしつ)
住  所〒893-1402 鹿児島県肝属郡肝付町南方 長坪集落
※とても狭く細い山道を下った先にあります。通行には十分ご注意ください。
見  学原則内部見学不可
関連スポットJAXA内之浦宇宙空間観測所 / JAXA Uchinoura Space Center
IHIスペースポート内之浦 / IHI Space Port Uchinoura
参考リンクDOCOMOMO HP「132 東京大学鹿児島宇宙空間観測所(内之浦宇宙観測所)」