JAXA内之浦宇宙空間観測所 / JAXA Uchinoura Space Center

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JAXA内之浦宇宙空間観測所は、1962(昭和37)年に東京大学生産技術研究所の付属施設として設置されました。
「日本の宇宙開発の父」糸川英夫博士のアイデアで山を切り開いて建設された、世界でも珍しいロケット発射場です。
地元地域との交流が深く、いつしか「世界で一番、地域から愛されるロケット発射場」と称されるようになりました。

1970(昭和45)年、日本初の人工衛星「おおすみ」を打ち上げました。
それ以来、大小400機近くの科学観測ロケット及び科学衛星の打ち上げや、それらの追跡・データ取得などを行っています。

現在運用されているロケットは、イプシロンロケット観測ロケットです。
種子島のロケット発射場が液体燃料を使う大型ロケットを打ち上げるのに対し、ここでは固体燃料を使った小型のロケットが打ち上げられます。

目 次
▶ 見学の際は、門衛所で受付を
▶ ロケット桜
▶ 糸川博士と「おおすみ」
▶ 衛星ヶ丘(ほしがおか)展望台
▶ KSセンター:観測ロケット発射場
▶ Mセンター:イプシロンロケット発射場
▶ 宇宙科学資料館
▶ 基本情報・見学規制情報



▶ 見学の際は、門衛所で受付を

施設の入口「門衛所(受付)」

国道448号線沿いに施設の門衛所があります。
そこで受付をすると、ご自分の車などで施設内へ入ることができます。

※ロケットの整備期間や打ち上げ実験時など、見学できない場合もありますのでご注意ください。
※建物内の見学はできません。


▶ ロケット桜

満開のロケット桜

門衛所から入ってすぐ右手に並んでいる寒桜(カンザクラ)緋寒桜(ヒカンザクラ)
例年2月上旬~中旬に、鮮やかなピンク色の花をたくさん咲かせます。

ロケットの打上げを応援する気持ちを込めて、昭和44年頃に地域住民によって植樹されました。
詳しくはロケット桜のページをご覧ください。

ロケット桜のページ



糸川博士と「おおすみ」

「日本の宇宙開発の父」糸川英夫博士

「日本の宇宙開発の父」糸川英夫博士の像と、日本初の人工衛星「おおすみ」打上げ記念碑がある交差点。
ここを直進すると衛星追跡センター衛星ヶ丘展望台へ、右折するとKS台地へ向かいます。

糸川博士の座右の銘「人生で最も大切なものは、逆境とよき友である」。
この言葉を唱えながら腕組みをしてみると、何かいいアイデアがひらめくかも…?

JAXA HP「糸川英夫生誕100年記念サイト」



▶ 衛星ヶ丘(ほしがおか)展望台

衛星ヶ丘展望台からの景色

標高344メートルの展望所。
頭上には直径20メートルのパラボラアンテナが、目の前には山を削って作られた施設全体が見えます。
天気の条件が良ければ、水平線上に種子島屋久島が見えることも。

写真左の白と赤の建物はMセンターイプシロンロケット整備塔。
写真右のアンテナは衛星追跡センター直径34メートルパラボラアンテナです。

アンテナのお椀型の部分が稼働する様子は圧巻!
タイミングが良ければ、間近で見ることができるかもしれません。

衛星ヶ丘展望台の直径20メートルパラボラアンテナ
衛星ヶ丘展望台から見えるMセンター



▶ KSセンター:観測ロケット発射場

KSセンター

SS-520、S-520、S-310型観測ロケットの発射台地
KS」は、観測ロケットのK(カッパー)ロケットと、S(シングル)ロケットにちなんでいます。

写真中央に写っている新型ランチャー(発射台)は、通常はテントの下に格納されています。
旧ランチャー時代は、写真右のドームの中から、天井の窓を開けて打ち上げていました。

S-310-45号機の報道公開
S-520-31号機の打ち上げ(2021年7月27日、IHIスペースポート内之浦で撮影)

JAXA HP「観測ロケット」



▶ Mセンター:イプシロンロケット発射場

左:M-Ⅴ-1のレプリカ / 左奥:イプシロンの組立室 / 右:イプシロンの整備塔

イプシロンロケットの組立や衛星の整備をする施設、そしてイプシロンロケットのランチャーがある台地です。
M(ミュー)」は、1970年から2006年までここから打ち上げられていたMロケットにちなんでいます。

通常、整備塔の扉は締まっていますが、こちらもタイミングが良ければ扉が開いていたり、ランチャーが旋回して外に出ていたりします。

肝付ふるさと案内人の解説付きで、施設内を見学してみませんか?
施設特別公開の様子

イプシロンロケット5号機打ち上げ(2021年11月9日、IHIスペースポート内之浦で撮影)

JAXA HP「 イプシロンロケット」

JAXA HP「 Mロケット組立室の挑戦」



▶ 宇宙科学資料館

宇宙科学資料館の入口

内之浦から打ち上げられたロケットの歴史や、ロケットの部品、構造を見ることができる施設。
縦長の建物で、内部は螺旋階段状になっています。

※エレベーターはありません。
※宇宙科学資料館のみ見学する場合も、門衛所での受付が必要です。



▶ 基本情報

名  称JAXA内之浦宇宙空間観測所
(じゃくさうちのうらうちゅうくうかんかんそくじょ)
住  所〒893-1402 鹿児島県肝属郡肝付町南方1791-13
電話番号050-3362-3111
見学の受付
施設入口の「門衛所(受付)」で手続き後、マイカーで施設内に入り、見学することができます。
見学可能時間8:30~16:30
見学の定休日原則年中無休
※ロケットの整備期間及び打上げ実験時は見学規制があります。
※宇宙科学資料館は隔月1回、休館となります。

見学規制

★観測ロケットS-520-34号機実験に伴う見学規制
▶2024年11月5日(火)~観測ロケット実験日まで:KSセンター台地(観測ロケット打上げ場)
▶観測ロケット実験日=2024年11月14日(木)

・8:30~14:00:宇宙科学資料館
・8:30~16:30:Mセンター台地(イプシロンロケット打上げ場)、KSセンター台地(観測ロケット打上げ場)、糸川英夫博士像・おおすみ記念碑、34mパラボラアンテナ、衛星ヶ丘展望台
※実験当日の見学は宇宙科学資料館のみとなります(受付開始14:00)。それ以外のエリアは終日見学中止です。
※状況によっては、見学中止時間を延長する、または当日の見学を中止とする場合があります。
※実験日が延期となる場合は、見学中止期間も変更となります。
★施設設備の保全等にかかる工事や打上げに向けた準備作業に伴う見学規制
▶2024年11月7日(木)~ 2025年3月末頃(終了期間未詳):Mセンター台地(イプシロンロケット打上げ場)
▶2024年11月下旬 ~ 2025年3月31日(月)予定:衛星ヶ丘展望台、KSセンター台地(観測ロケット打上げ場)
※11月下旬以降の主な見学エリアは、宇宙科学資料館、34mアンテナ、糸川英夫博士像・おおすみ記念碑となります。(業務の状況によっては、これらのエリアも規制される場合があります)
見学する上でのお願い見学の際は、下記リンク先を事前にご確認ください。
ファン!ファン!JAXA HP「内之浦宇宙空間観測所 見学にあたってのお願い」
関連スポット
IHIスペースポート内之浦 / IHI Space Port Uchinoura
イプシロンロケット紹介コーナー / Epsilon Rocket Info Corner
参考リンクJAXA HP「内之浦宇宙空間観測所」
ファン!ファン!JAXA HP「内之浦宇宙空間観測所」
宇宙科学研究所HP「内之浦宇宙空間観測所」
ファン!ファン!JAXA HP「めざせ!内之浦宇宙空間観測所!」
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