内之浦エリアの戦跡。
小串集落から徒歩で15分ほど、山の中の道なき道を進んだ先にあります。
小串集落には以前、岩場を人工的に掘削した人間魚雷「回天」の発射基地があり、3基の発射場跡が今も残っています。
当時は機体を送り出すレールが敷設されていたそうですが、戦後の台風でなくなったと言われています。
太平洋戦争末期、沖縄戦の後、日本軍は本土での決戦に備えていました。
1944年(昭和19年)8月から、連合軍の上陸作戦(オリンピック作戦)を迎え撃つべく志布志湾の両岸に軍事施設を構築しました。
ここもその一環であったとされています。
翌年8月15日に終戦したことで、この発射場から出撃することはありませんでした。
もし終戦していなかったら、同年11月に予定されていたオリンピック作戦により鹿児島は激戦地になっていたかもしれません。
内之浦エリアにはこのほかの戦跡として、海蔵の砲台跡があります。
基本情報
名 称 | 小串の人間魚雷跡 (こぐしのにんげんぎょらいあと) |
住 所 | 〒893-1401 鹿児島県肝属郡肝付町北方 |
備 考 | 駐車場:なし |
関連スポット | ・海蔵の砲台跡 / Trace of Fortress in Kaizo |
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