岸良のナゴシドン / Nagoshi-don in Kishira

岸良エリアの伝統行事。
平田神社に伝えられており、例年8月14日に行われます。
岸良海岸での神舞奉納と茅縄くぐりが見どころです。

見学は自由ですが、行事の妨げにならないようご配慮ください。

目 次
▶ 盛夏を彩る伝統行事
▶ 神毎奉納
▶ 茅縄くぐり
▶ ナゴシドンの起源と由来
▶ 平田神社の神舞
▶ 基本情報

令和2年度の様子はこちら



盛夏を彩る伝統行事

当日の行事は平田神社で始まります。

まず、神社の祭神「大山祇命(おおやまつみのみこと)」「金山彦命(かなやまひこのみこと)」「猿田彦命(さるたひこのみこと)」を猿田彦の神面三体にうつします。

これを岸良海岸へ運び(浜下り)、潮がけをすることで「海神(わだつみ)」も神面三体にうつし、砂浜に作られた祭壇に立てます。

白い砂浜と青々とした海に、真っ赤な神面三体。
ここで、白い衣装で神舞を奉納する舞手たち。
夏景色を彩る、素朴な光景です。



神毎奉納

祝詞をあげたら、神舞を奉納して五穀豊穣と地域安泰を祈願します。
本来、平田神社の神舞は8種類ありますが、現在残っているのは3種類です。
「山の神舞」「薙刀舞」「十二人剣舞」を順に奉納します。

山の神舞
薙刀舞
十二人剣舞

近年のナゴシドンではこの3つの神舞に加えて「浦安の舞」も披露しています。
こちらは全国の神社で奉納されるメジャーな神殿神楽ですが、披露できる神舞の数が減ってしまったため取り入れています。

浦安の舞



茅縄くぐり

神舞奉納のあとは茅縄くぐりが行われます。
しめ縄が水平に四角く張られ、その下を3往復半くぐることで、それまでの半年間の穢れを祓いきよめ、その後半年間を無病息災で乗り切る意味があります。

最後に、神面三体を平田神社へ戻すまでがナゴシドンの行程です。


ナゴシドンの起源と由来

ナゴシドンは、全国的に行われている「夏越祭(夏越の大祓)」が、岸良の風土の中で変化して伝えられている伝統行事です。

平田神社において口伝で伝えられてきましたが、その故事来歴は不明です。
神社に面や鹿の角が数々保管されていることや、肝付氏第11代当主の兼元が1407年(応永14年)に御宝殿を修造した際の棟札などが残されていることから、神舞も古くから平田神社に伝承されていたものと思われます。

もともと6月晦日に行われていましたが、いつからかお盆の帰省シーズンに合わせて行うようになりました。


平田神社の神舞

ナゴシドンで披露する町指定無形民俗文化財「平田神社の神舞」は、もとは四十九所神社から伝習されたものです。
しかし、資料は焼失するなどして残っておらず、詳しい経緯は定かではありません。

平田神社の神舞は、本来8種類あります。
戦前は夕方から夜を徹して盛大に行っていました。

①座着舞(ざつきまい)
②鬼神舞(きしんまい)
③山の神舞(やまのかみまい)
④田之神舞(たのかみまい)
⑤四方鬼神舞(しほうきしんまい)
⑥薙刀舞(なぎなたまい)
⑦十二人剣舞(じゅうににんつるぎのまい)
⑧岩戸舞(いわとまい)

現在も継承されているのは、山の神舞、薙刀舞、十二人剣舞の3種類のみ。
永らく口伝で継承してきましたが、地域全体の少子高齢化に伴って担い手が減るにつれて、途絶えてしまいました。


基本情報

名  称 岸良のナゴシドン(夏越祭)
日  程 例年8月14日
2020年:新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため中止
会  場 平田神社:〒893-1511 鹿児島県肝属郡肝付町岸良652−7
岸良海岸:〒893-1511 鹿児島県肝属郡肝付町岸良1184
例年の内容 ・14:00 ナゴシドンの始まり @平田神社
・14:30 平田神社を出発。岸良海岸まで歩いて浜下り。
・15:30 神事:大祓の詞 @岸良海岸
・15:50 神毎奉納:浦安の舞、山の神舞、薙刀舞、十二人剣舞 @岸良海岸
・16:35 茅縄くぐり @岸良海岸
・17:30 ナゴシドンの終わり @平田神社
文 化 財 「平田神社神舞」町指定 無形民俗文化財(指定年月日:1965年1月9日)
参考リンク ナゴシドンのつなぎ手HP
関連スポット 平田神社 / Hirata Jinja
岸良海岸 / Kishira Beach