肝付町高山エリアで行われる伝統行事。
旧暦2月の祈年祭で、春分の日の頃に行われます。
色鮮やかな衣装をまとった踊り手が各地を代表する神社に集い、棒や鎌などを持って踊りを奉納します。
春の訪れを告げ、五穀豊穣を願う伝統行事です。
見学は自由ですが、行事の妨げにならないようご配慮ください。
目 次
1.起源
2.当日の流れと特徴
3.宮下・桜迫神社の棒踊り
4.野崎・伊勢神社の鎌踊り
5.波見・住吉神社の棒・鎌踊り
6.動画:平成29年度の様子
1.起源
棒・鎌踊りの起源は諸説あります。
薩摩藩が農民の士気を鼓舞し、武装のために棒や鎌・小太刀などで攻撃・防御の術を教えたのが始まりだという説や、農民の自衛術を踊りで表現したという説などです。
その起源は戦国時代までさかのぼるといわれています。
南九州で盛んに行われている春祭りで、肝付町では
・波見(はみ)の住吉神社
・野崎の伊勢神社
・宮下(みやげ)の桜迫神社
を中心に踊りつがれており、いずれも長い歴史をもっています。
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2.当日の流れと特徴
当日は各神社に踊り手たちが集い、踊りを奉納します。
その後は集落の商家や民家、水神祠の前などを周って踊りを披露します。
棒踊りは六人一組に、鎌踊りは四人一組となり、手に持つものを打ち合うというのが踊りの基本的な形です。
集落ごとに少しずつ異なる独特のリズムと唄も特徴です。
踊り手は集落ごとに異なり、宮下は成人男性のみの勇壮な舞で、野崎・波見は子どもたちが中心です。
特に初めての踊り手はシンパンと呼ばれ、顔に化粧をほどこします。
3.宮下・桜迫神社の棒踊り
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桜迫神社で奉納される棒踊りは、宮下の浅山流(あさやまりゅう)と富山(とみやま)の真影流(しんかげりゅう)です。
宮下にある桜迫神社で棒踊りやかぎ引き、田の神舞を奉納し、その後集落を回ります。
田の神舞はユニークな舞と鹿児島弁での口上が特徴で、観客の笑いを誘います。
基本情報
名称 | 宮下・桜迫神社の棒踊り (みやげ・さくらざこじんじゃのぼうおどり) |
日程 | 例年3月中旬~下旬 |
場所 | 桜迫神社 〒893-1205 鹿児島県肝属郡肝付町宮下1647 |
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4.野崎・伊勢神社の鎌踊り
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伊勢神社に集い、1年の実りを記念して奉納します。
神事が行われた後の境内で、集落ごとに順番に鎌踊りを奉納した後、近くの天道池周辺や各集落で踊ります。
基本情報
名称 | 野崎・伊勢神社の鎌踊り (のざき・いせじんじゃのかまおどり) |
日程 | 例年3月中旬~下旬 |
場所 | 伊勢神社 〒893-1201 鹿児島県肝属郡肝付町野崎2675 |
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5.波見・住吉神社の棒・鎌踊り
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住吉神社や戸柱神社などで踊りを奉納した後、集落の民家などを巡って踊ります。
基本情報
名称 | 波見・住吉神社の棒・鎌踊り (はみ・すみよしじんじゃのぼう・かまおどり) |
日程 | 例年3月中旬~下旬 |
場所 | 住吉神社 〒893-1202 鹿児島県肝属郡肝付町波見3033 |
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