目 次
▶ 概要
▶ イワナガヒメの逸話
▶ 付近の見どころ
・イワナガヒメの祠
・花こう岩露頭展望所とアケボノツツジ群落
▶ 三岳縦走
▶ 基本情報
登山口MAPなどを見る |
▶ 概要
標高908.6メートル。
肝付町中央部を縦断する山脈は国見山系と呼ばれており、その代表的な山が国見山(くにみやま)・黒尊岳(くろそんだけ)・甫与志岳(ほよしだけ)です。
この真ん中に位置するのが国尊岳です。
山頂付近には、日本の神話に登場するイワナガヒメ(「古事記」では石長比売、「日本書紀」では磐長姫)の祠があります。
「寿命継ぎの神」として厚く信仰され、昔から病気などの平癒祈願をする者が多かったそうです。
▶ イワナガヒメの逸話
神話によると、イワナガヒメは、妹・コノハナノサクヤヒメ(木花佐久夜毘売)と天孫・ニニギノミコト(邇邇芸命)の婚姻の時に、父・オオヤマツミ(大山津見神)によって結婚相手として一緒に差し出されました。
しかし、美しいコノハナノサクヤヒメとは対照的にイワナガヒメは醜かったため、ニニギノミコトはイワナガヒメを送り返してしまいます。
これにオオヤマツミは激怒します。
イワナガヒメを差し出したのは、天孫が岩のように永遠のものとなるように、コノハナノサクヤヒメを差し出したのは、天孫が花のように繁栄するようにと願ったためだったのです。
イワナガヒメを送り返したことで、天孫の寿命は咲いては散る花のようにはかなく短くなるだろうと、オオヤマツミは告げました。
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▶ 付近の見どころ
イワナガヒメの祠
黒尊岳山頂より少し国見山側へ行ったあたり。祠の左右には感謝の石灯籠が並んでいます。
花こう岩露頭展望所とアケボノツツジ群落
黒尊岳と甫与志岳の間にある大きな花こう岩の上から、アケボノツツジの群落が見渡せます。見頃は4月初旬~中旬です。
花こう岩露頭展望所付近のアケボノツツジ(2019年4月13日)
▶ 三岳縦走
昔、旧高山町では「国見・黒尊・甫与志の岳に三度参れば妻たもる」とうたわれていました。
そこで行われていたのが三岳縦走です。
各集落の若者たちが登山前日から身を清め、当日朝の暗いうちに出発し、三岳を駆け巡る…。
春の彼岸の中日、つまり春分の日に行われる、縁結びの神事でした。
▶ 基本情報
名 称 | 黒尊岳 (くろそんだけ) |
標 高 | 908.6m |
登 山 口 | ▶アクセス: 令和6年7月1日より国見平へ続く峰越林道は一般車両の通行が出来なくなりました。黒尊岳の山頂へは甫与志からの縦走ルートをご利用ください。 |
備 考 | 二等三角点 |
関連スポット | ・国見山 / Kunimi-Yama (Mt. Kunimi) ・甫与志岳 / Hoyoshi-Dake (Mt. Hoyoshi) |
参考リンク | ・三岳縦走 / Mitake Juso (Three Mountains Traversing) ・公式HP:鹿児島県照葉樹の森 |
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