肝付町のコスモピア内之浦で2013年4月24日、観光ガイド部会「肝付ふるさと案内人」の発足式が開催され、関係者ら約20名が参加しました。
発足式では、昨年度に行われた観光ガイド養成講座を修了し、ガイドとして登録された13名のうち出席した6名に白坂直道観光協会会長から委嘱状が手渡されました。
観光部会の部長に選ばれた福谷平(ふくたに たいら)さんは「知識よりも思いやりの心をもって肝付町を訪れてくれた観光客に接し、楽しんでもらえるガイドができたらいいと思います。みなさんと一緒に勉強し、一歩ずつ歩いていきたいです」とあいさつしました。
あいさつする福谷部長
続けて観光協会事務局からあらためて発足までの経緯について説明がなされた後、南九州市頴娃(えい)町で地域おこしに取り組むNPO法人頴娃おこそ会の観光リーダー、加藤潤さんによる基調講演が行われました。
講演する加藤さん
「頴娃・地域総力戦の観光まちおこし」と題した講演では、知名度が低く「観光通過地」とされていた頴娃町において、景勝地である番所鼻(ばんどころばな)自然公園やパワースポットとして全国的にも知られるようになった釜蓋(かまふた)神社などを観光スポットとして整備していった地元の取り組みが具体的に紹介されました。
また、メディアや行政とのつきあい、異業種間の連携の大切さに触れ、「地域住民に地元観光のファンになってもらうことがもっとも大切」と強調しました。
加藤さんは「ガイドとして観光客に伝えるだけではなく、地域づくりに積極的に関与してください。なにか新しいことをしなくても、地域には絶対に磨けば光るものがあります。それを発掘して、地域の魅力として発信していってください」と呼びかけました。
ガイド用のジャンパーとハットをつけて記念撮影
講演後の質疑応答では参加者が「若い人を巻き込むにはどうすればいいか」「観光ルートをつくるにはどうすればいいか」などと熱心に質問をしていました。
観光ガイド部会では今後、個人・団体客の受け入れを行うほか、研修会や観光モデルコースの開発などを行っていく予定です。
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