高齢者が健康で明るく幸せな生活を送るための「積極的な生きがいづくり」を目的とした「長寿大学」の今年度2回目の講座が6月12日、肝付町の波野地区公民館で開かれ、36名が参加しました。
昔話に聞き入る参加者
まずは、町内のボランティアグループ「チューリップの会」によるお話会で、紙芝居と大型絵本、昔話の読み聞かせがありました。
今回取り上げられた昔話は、同地区に流れる荒瀬川に伝わる「犬帰(いんげ)りの鼻」と実在した医師の江田玄碩(えだ げんせき)にまつわる「きつねの提灯」の2つで、他の地域から嫁いできたという参加者は「なんとなく聞いたことはありましたが、ちゃんと聞いたのは初めて」と興味深そうに聞き入っていました。
続いて、押し花インストラクターでもある園田淳子公民館長を講師に、押し花を使ったしおりとポプリづくりが行われました。
押し花を使ってのしおりづくり
用意されたカラフルな押し花を選んでピンセットでつまみ、しおりの台紙にのせていく細やかな作業に「なかなか思うところに置けないから手を使いたい」などといいつつも、参加者たちはお互いの手元をのぞいたり、和気あいあいとおしゃべりしながらつくっていきます。完成した作品を眺めて「きれいなもんじゃ」と男性の参加者も満足そうな様子でした。
真剣ながらもポプリづくりを楽しむ参加者
最後は園田館長手づくりのふくれ菓子や漬物でお茶会です。「このふくれ菓子がおいしくて」と毎回楽しみにしている人も多いそうです。
昔の話や生涯学習講座での話などで盛り上がり、参加者の女性は「何十年ぶりかで紙芝居を見て、童心に返ったような気がしました。次はどんなことをするのだろうと楽しみにしています」と話していました。
会話がはずむお茶会
園田館長は「波野地区は人口は少ないですが、講座の参加者が多いんですよ。みなさん協力的で、掃除なども自主的にしてくれて大変助かっています。これからもみなさんが参加したいと思うような講座をしていきたいです」と語り、地域の人のつながりのすばらしさを強く感じている様子でした。
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