【きもつき情報局】イプシロン打ち上げで観光ガイドもスタンバイ

今年(2013年)発足した観光ガイド部会「肝付ふるさと案内人」の勉強会と定例会が6月21日、肝付町役場内之浦総合支所で開かれ、会員や研修生、関係者らおよそ20名が参加しました。
 
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勉強会が開かれた内之浦総合支所の会議室
 
今回はまず、8月22日(27日に延期)に打ち上げが予定され、注目を集めているイプシロンロケットに関連して、イプシロンの開発にかかわっている宇宙科学研究所の徳留真一郎准教授から、これまでの日本のロケット開発についての講演がありました。
 
初めに徳留准教授は、糸川英夫博士にまつわるエピソードをまじえながら第二次世界大戦後の日本におけるロケット研究の流れを解説、国際科学研究プロジェクト「国際地球観測年(1957年~58年)」に参加するためにロケット開発が進められ、1955年にペンシルロケット水平発射実験が行われたことや秋田県の道川海岸にあった秋田ロケット実験場では高度300kmまでの実験しかできなかったために内之浦に新たに実験場がつくられたことなどを話しました。
 
固体ロケットの仕組みについても触れ、ペンシルロケットからM-Vロケットまで基本的には50年以上変わらなかったことや個体燃料は液体燃料に比べ保管がしやすいこと、ロケット発射時に出る白煙の正体は固体燃料に含まれるアルミニウムの酸化物であることなどを解説しました。
 
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講演する徳留准教授
 
またイプシロンについてはM-Vロケットの一部を転用し、さらに発射装置もM-Vロケットのものを改修して使用するなどして、射場運用が簡単なうえに自立点検ができるため打ち上げ費用を下げられること、搭載物についても柔軟に対応できるため需要拡大を見込めることが特徴として挙げられ、そうした同准教授の説明に参加者は真剣に聞きいっていました。
 
講演後の質疑応答では「打ち上げには予備日があるが、天候によって左右されるのか」「世界的に見た場合のイプシロンのコストはどうなのか」「イプシロンの名称は何に由来するのか」といった質問が参加者から出て、徳留准教授は打ち上げは風の強さや雨、雷などだけではなく、上空を流れる偏西風までの風の分布状況によっても左右されることや世界的にはまだコストの低いロケットもあること、ロケットの名称には昔からギリシャ文字を使っており、イプシロンはギリシャ文字のEにあたることなどを丁寧に答えていました。
 
続いて行われた定例会では、5月に受け入れた3組の団体旅行で内之浦宇宙空間観測所や辺塚などをガイドとして案内した3人の部会員が報告を行い、「内之浦宇宙空間観測所では、わかりやすい言葉で説明する必要性を感じました」「例を挙げて話すと聞いてもらえるようです」など実際にガイドをして気づいた点を指摘しました。
 
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ガイドとして体験したことを報告する部会員
 
また、「土産物を買う場所があればよいのではないか」「照葉樹林や花崗岩など周辺の自然も見てもらいたい」「遠い場所を案内するときはトイレの確保も問題になる」などの意見も出されました。
 
ほかにも県外の観光地を訪れた会員からは、現地のガイドがラミネート加工した写真や図表などの資料を使っていてわかりやすかったなどの報告もありました。
 
部会長の福谷平(ふくたに たいら)さんは「ガイドには知識も必要ではありますが、それ以上にお客さんとのコミュニケーションが大事だと思います。お客さんがどういうことに感激したのか、興味を持ったのか反応にも注意してください。あせらずに経験を積んでいけば、いいガイドになれるのではないでしょうか。今後もお互いに情報を交換していきましょう」と呼びかけました。
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