国内唯一のロケット打ち上げ施設をもつ鹿児島県肝付町と同南種子町が7月3日、友好都市提携となる「宇宙兄弟」を宣言し、鹿児島市内でその調印式が行われました。
調印式に出席した肝付町の永野和行町長と南種子町の梶原弘德町長は、町を代表して宣言書に記名押印し、交流を通した両町の発展を誓いました。
調印式に出席した永野肝付町長(右)と梶原南種子町長
(写真提供:肝付町役場企画調整課)
この友好都市提携は、アニメや映画にもなった小山宙哉さんの人気漫画「宇宙兄弟」のなかで、主人公の兄弟、六太(むった)と日々人(ひびと)が切磋琢磨し、宇宙飛行士として宇宙を目指していく姿を両町に重ねて結ばれたもので、それを契機に共に協力しながら町をあげて宇宙開発を支援していこうというものです。
具体的には、両町にある宇宙にちなんだ名称のマラソン大会や小中学生が宇宙について学ぶ宇宙少年団での相互交流などを進めていくことに加え、特産品販売での協力やロゴマークづくりなどでも協力し合いながらそれぞれの町おこしにつなげていきたい考えです。
固い握手で今後の協力を誓い合う関係者
(写真提供:肝付町役場企画調整課)
原作者の小山さんは今回の取り組みを快諾し、この日のために「日本の宇宙開発を支える肝付町と南種子町に、六太と日々人のように刺激し合って、目標に向かって前進する力が湧いてくるように願っております」というお祝いのメッセージを贈りました。
肝付町の永野町長は「この交流をきっかけとして、子どもたちが宇宙に関心をいだき、研究者や宇宙飛行士を目指してくれたら、こんな嬉しいことはありません」と期待し、南種子町の梶原町長は「多面的な交流を積極的に推進し、国際化に対応しながら宇宙の町づくりを進めていきたい」と目標を掲げました。
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