肝付町観光ガイド「肝付ふるさと案内人」の研修が8月8日に開催され、ガイド部会会員や研修生ら13名が参加、町内にある「高山CHOYAソーイング」と「えこふぁーむ」の2社を見学しました。
国内でつくられているシャツの約7割を生産し、海外の有名ブランドからも受注しているという高山CHOYAソーイングでは、まず担当者から会社紹介が行われたほか、鹿児島県の伝統工芸品である大島紬をあしらったシャツや8月27日に内之浦宇宙空間観測所から打ち上げ予定のロケット、イプシロンの刺繍(ししゅう)を施したポロシャツなど独自商品に関する説明がありました。
ボタン付けの作業に興味津々の参加者
続いて参加者は生産現場を訪れ、作業場でシャツが生産、出荷されるまでの裁断や縫製、検品など各工程を間近に見ながら、袖や襟などの縫製の仕方や機械化されたボタン付け作業などについての担当者からの解説に耳を傾けていました。
途中から説明に加わった阪本英信社長
肝付町に進出して20年以上が経つとはいえ、一般の人が工場内に入る機会はなかなかないため、「初めて工場のなかに入った」という参加者も多く、従業員が手早くミシンを使って生地を縫い合わせる様子やシャツが機械によって運ばれていく様子を興味深そうに見学していました。
次に訪れたえこふぁーむは、町内外の山や耕作放棄地で100頭あまりの豚を放牧しており、そのユニークな飼育法で全国的にもその名を知られている地元企業で、今回の研修では肝付町に隣接する東串良町の耕作放棄地(1反)で5頭の豚が放牧されている現場を視察しました。
耕作放棄地で放牧されている豚
現地で説明にあたった担当者は、豚が土を掘り起こすことや糞尿によって土地の再生がはかれる一方、豚をストレスなく育てられることで病気が抑制でき、放牧によって再生された土地ではサツマイモやカボチャなど豚の飼料が生産できるなどのメリットを強調しました。
放牧について担当者に質問をする参加者
また、「耕作放棄地のヤブがなくなる様子を見て、うちでもやってもらいたいと土地を貸してくれる人も増えている」とのことで、将来的には飼料自給率100パーセントを目指していることを聞き、参加者は「放牧期間がどのくらいあれば再生できるのか」「放牧場所の見回り頻度はどのくらいなのか」など熱心に質問をしていました。
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