志布志湾を望む肝付町東部に位置し、町内で3番目に高齢化率の高い一ツ松集落で12月13日、肝付町地域包括支援センターと社会福祉協議会によるiPad体験講座が同集落の公民館開かれ、地域の高齢者15名が参加しました。
この講座は、多くのお年寄りを抱えた同集落において介護予防や生きがいづくりなどを目的に昨年から始まった「結(ゆ)お会」の取り組みの一環として開かれているもので、今度が2回目となります。
iPad講座が開かれた一ツ松集落の公民館
はじめに包括支援センターと社会福祉協議会の担当者から、地域の問題や悩みについて情報発信をしたり、情報交換したりすることの意義について説明があったほか、先日行われた大浦集落との交流会で大浦集落の人たちから聞いた感想などについての報告がありました。
続けて、今回はiPadを使って集落内の写真を撮ってみようということで操作の基本を教わったうえで、参加者は公民館内でお互いの顔を撮ったり、自分の顔を撮ったりして各自で写真を撮りました。
iPad操作を教わる参加者
その後、3グループに分かれて、参加者は集落内を歩きながら「ここからの景色がいい」「あそこの花がよさそう」と、ここぞと思う場所を楽しそうに撮影していきました。指で画面に触れてシャッターを切るという操作法になかなかなじめなかったり、ズームができなかったりと、時々戸惑いながらも「綺麗に撮れた」と出来ばえに満足そうな様子でした。
家の裏から海を撮影
サザンカを撮影。なかなかいい構図ですね!
撮影後は公民館に再び集まり、それぞれのグループが撮った写真をみんなで見ていきました。一ツ松集落は山が海にせりだした高低差のある斜面にあり、お年寄りにとっては行き来が難しいため、集落内であっても普段は見ることのない景色の写真や通りかかった住民の写真を見て、参加者は大いに盛り上がりました。
撮影した写真をみんなで見て楽しんでいるところ
最後に、今後、iPadを使って集落内の写真を撮影し、きもつき情報局のサイト内にコーナーをつくり、インターネット上に公開する取り組みをしてみてはどうかという提案が地域包括支援センターからありました。
参加者は「(活動を通じて地域を)知ってもらうことも大切」「しないといけないと思うと負担に感じるのではないか」「いきなり始めるのは不安なので、まずは少しずつ慣れていく必要があると思います」などとそれぞれ意見を出し合い、来年から3ヶ月間月に1回程度、今回のように集まってiPad講座を開いてもらい、その後どうするかを決めていこうということで意見がまとまりました。
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