肝付町には30カ所以上のサロンと呼ばれる地域住民同士の交流の場がありますが、それぞれのサロンのリーダーを対象とする研修会が1月16日、町勤労青少年ホーム(いこいの家)で開催されました。
同会は町社会福祉協議会が年に2回開いているもので、今回は35名ほどが出席して、非常用保存食炊き出しやiPadについて学びました。
はじめに、社会福祉協議会のスタッフから非常用保存食「アルファ米」について、水またはお湯を注ぐだけでごはんが炊けることや水加減で離乳食や介護食にもなることなどの説明がありました。実際につくってみる場面では、参加者が「電気も火もね(ない)ときはよかなあ(いいですねぇ)」などと言いながら、興味津々の様子で40度程度のお湯を注いた後、米を混ぜて、最後に米の入ったビニール袋を閉じました。
スタッフの説明に耳を傾ける参加者
続いて行われたiPad講座では、きもつき情報局を運営しているNPO法人きもつき情報化推進センターが担当。スタッフの説明に続いて、今回は特別講師として長崎総合科学大学の横山正人教授が、地元・長崎で長年続けている高齢者向けのIT講座をもとにiPadの基本的な操作の仕方や写真の撮り方などについてわかりやすく解説しました。
iPadについて説明する横山教授
参加者は3人1組で1台ずつ配られたiPadを手に取って互いの顔を撮影するなどして、操作方法をひととおり習得した後、戸外に出てまわりの風景や花や人物を写真に収めていきました。
途中、操作がわからなくなったり、押し続けてしまって同じ写真を何枚も撮ってしまったりする場面もありましたが、それほど目立ったトラブルもなくiPadによる初めての撮影を楽しんでいる様子でした。
真剣なまなざしでiPadを操作する参加者
互いにモデルになって撮影
戸外での撮影を終えて会場に戻ってきた参加者は、自分たちの撮った写真や他のグループが撮った写真を見た後、iPadのほかの楽しみ方として、横山教授からインターネットに接続したら地図や動画を楽しめることなどの説明を受けました。
今回のサロンリーダー研修会に出席した有明サロンの仮谷幸(かりや みゆき)さんは、「孫がよく使っていて、とても興味がありました。わたしはメカに弱いのでちょっと触ったら壊れるんじゃないかと心配で、触りたくても触れなかったのですが、今回実際に使ってみて難しく考えなくてもいいとわかりました。もっと勉強して、ぜひ購入したいですね」と、すっかりiPadの魅力にはまった様子です。
講座の後に開かれたアルファ米の試食も兼ねた昼食会
新年初めての研修会で新しい道具の使い方について学んだ後には、はじめに準備したアルファ米と参加者が持ち寄った材料などでつくった鍋で新年会があり、感想などを語り合いながら交流を深めました。
この記事へのコメントはありません。