一般には森や林で見られるツチアケビが今年もまた、肝付町前田の押川春則さん宅の庭で6月初めに花を咲かせました。
木の根元に生えたツチアケビ(2014年6月4日撮影)
このツチアケビ、ラン科の多年草で、葉緑素を持たず菌類と共生して栄養素を得る腐生植物の一種です。葉はなく、地面から花茎を伸ばし、1メートル程度伸びることもあるそうです。
ツチアケビの花(2014年6月4日撮影)
押川さん宅では、平成21年に見つかって以降、毎年6~7月に花を咲かせて、8月に赤いバナナのような実をつけます。
花茎は2本のときが多いそうですが、今年は3本出てきて花をつけました。
見つかった当初撮影された写真と押川さん
押川さんは「山の中ではなく庭に生えるのは珍しいようです。種を他の場所にまいても(共生する)菌がないからかなかなか育たないそうです」と教えてくれました。
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