【きもつき情報局】きもつきの山間でつくる温州みかん

タンカンやポンカンなど柑橘類の栽培が盛んな肝付町では、温州みかんも栽培されており、8月末には極早生品種の出荷が始まっている。
 
肝付町の南北に連なる国見山系の山間で、みかん農家を営む又野清和さん(57歳)・恵さん(55歳)夫妻も収穫と出荷作業に追われる。

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(収穫作業に励む清和さん)
 
又野さんは2代目の農家。夫婦でみかん栽培を手がけて35年になる。「昔はタバコ栽培や牛をしていましたよ」と清和さん。以前はポンカンを中心に栽培していたが、今は温州みかんを中心に数種類の柑橘類を栽培している。
 
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(果皮が青くても熟れている極早生みかんだが「黄色くなっているほうが喜ばれる」とのこと)
 
栽培面積はハウスと露地で、約200アール。減農薬を心がけ、除草剤は使わない。「山のほうは、草刈りはするけど、草ぼうぼうだよ」と笑う。
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(道路沿いにある風よけの生け垣の向こうにハウスがある)
 
8月末から10月半ばが収穫期。最盛期には人を雇うが、高齢化が進んでいるため人手も不足し、基本的に夫婦ふたりの作業だ。収穫期をずらすためにも、少加温ハウス、無加温ハウス、露地と分けて栽培している。
 
「自然に左右されるから大変。一番厄介なのは、イノシシやアナグマ。猿もたまに出る」
 
昔は周囲に栽培農家も多かったが、今は少なくなったため対策も難しく、食べられる前にと収穫作業を急ぐ。
 
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(又野さんのみかん畑は本城地区から野崎地区にかけて数箇所ある)
 
収穫したみかんは10月まで週に2~3回、出荷する。1回の量は大体1.5~2トン。大きさごとに分ける選果だけでなく、袋詰めまですることもある。
 
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(選果機にみかんを入れる恵さん)
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(馬毛のついたローラーがみかんの表面についたほこりなどの汚れをとり、磨く)
 
自宅横にある選果場で作業するときには、母親の美佐子さん(80歳)も手伝う。取材に訪れた日は、孫の颯真くんも加わった。夏休み最後の週末で、作業を見てみたいと訪れたのだ。
 
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(傷がないかチェックする美佐子さん)
 
颯真くんは小学1年生。「みかんづくりをしたい」といったこともあるという。恵さんの手ほどきを受けながら手伝いに加わった。
 
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(選果の様子を面白そうに眺めながら手伝う颯真くん)
 
この日は2日間かけて収穫した極早生品種の温州みかん約1.5トンを選果。さわやかな香りの漂う選果場で、次々と選別されたみかんのコンテナが積まれていった。翌日、鹿児島市まで運ぶそうだ。
 
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(みなで手分けして作業を進める)</ div>

 
みかん農家としてのやりがいは、やはり「お客さんがおいしいと言ってくれること」。今出荷している品種は「甘いけれど酸味もある」もので、好みが分かれるという。
 
「COOPにおろしていますが、直売もしますよ」と、電話やファクスでの注文も受けている。近くの無人販売所にも出すが、お金が入っていないこともあるそうだ。
 
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(選果場にて記念撮影!)
 
楽しみは「孫の成長」「孫と一緒に魚釣りに行くこと」と夫婦ふたりとも孫が可愛くて仕方ない様子だ。「あとは飲んけいくことかな」と、夫婦で仲良く飲みに出かけることもある。
 
自然に囲まれた土地で、家族力を合わせて営む又野さんのみかん園。来年は、肝付町が特産品化に力を入れている、辺塚だいだいの栽培にも挑戦する予定だ。
■又野さんのみかん:注文・問い合わせ先  ☎0994(65)5843
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