肝付町の後田地区公民館で毎年開催されている「くにみ竹灯籠まつり 楽竹(たのちく)Night」は地域を盛り上げようと、地元の青年たちで構成される「くにみ楽Café&Bar会議」の主催で開かれているイベントです。
子どもたちでつくる、国見よかとこまつり実行委員会や国見地域づくり協議会、地域のサロン(※高齢者の交流を目的とした集まり)といった年齢層の幅広い住民や肝付町社会福祉協議会、肝付町地域包括支援センターなどが協力して、毎年、クリスマスの時期に合わせて開催されています。
(幻想的な明かりを灯す竹灯籠の数々)
「年々、知名度も上がってきているようで、地域のみなさんに呼びかける前から今年も開催すると耳にした方たちが、野菜を持ってきてくれるんですよ」と話すのは代表の山神昭彦さん。祭り前に取材した際には、公民館の前に持ち寄られた大根や里芋などの野菜が山積みされていました。
これらの野菜から、国見よかとこまつり実行委員会の子どもたちが考案した「くにみもっち~り汁」(野菜たっぷりの、団子入り豚汁!)がつくられ、当日に無料で振る舞われて体を温めてくれます。
(持ち寄られた野菜が山積みに!)
無料で振る舞えるのも、たくさんの協力があるからで「企業や個人の方たちからの寄付で運営しているのですが、地域外の方たちからも寄付してもらえるようになって、感謝しています」と山神さん。寄付した人が知り合いに声掛けをするなどして、協賛企業・団体も徐々に増えているのだそうです。
地域外から訪れる人も、ステージの出演者もまた増えており、「地域の人にも『今年もやるのでしょう』と楽しみにしてもらえるのがうれしいです」。
4回目となる今年は天候不良により延期となって年末の12月29日に行われました。当日も天候が危ぶまれましたが、終了間際まで雨が落ちてくることもなく、来場者数は約550名となり、大いににぎわいました。
(楽竹Nightの様子。シャボン玉が飛んでいます!)
今年のテーマはオリンピックと鹿児島国体。10月までにテーマを決めて、五輪のマークや東京オリンピックのロゴマーク、国体競技のなかから大隅で開催される競技をモチーフにするなど工夫を凝らして、竹灯籠を並べるための設計図をつくり、記念撮影スポットの設置やクイズ形式のスタンプラリーを企画していきました。
準備した竹灯籠の数は「国見」にちなんで9230本。火をつけるのに2時間以上かかるそうで、今回も早くから手分けして点灯し、開会を迎えました。
会場の様子を動画で御覧ください。
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