肝付町本町八月踊り今年は裏番で開催

幅が狭く奥行の深い三間間口が軒を連ねる、昔の面影を残す肝付町本町に伝わる八月踊りが9月28日、同地区の集会所で開催されました。

現在の八月踊りは着物に身を包んだ踊り手が櫓の周りを輪になって踊る「表年」と衣装は自由で櫓を設置しない簡易開催の「裏年」と交互に行われています。

本来なら、今年は表年にあたりますが、保存会会長を兼務する振興会会長が変わったこともあり協議の末、本番へ向けての踏み台として裏年で開催することに決定しました。


※2018年表年の八月踊り

当日の午後6時頃、神事が終わり男衆が列になって集会所を出発しました。これは八月踊りとあわせて行われる法楽で、水神を祀る祠などに鉦踊りを奉納して周ります。

一通り周り終えた午後7時頃、三味線と胡弓、太鼓の音色に引き寄せられるように人々が集会所に集まってきました。「出端」の音楽に合わせながら輪をつくり、「五尺」「一ッとの」「お久米句読」「思案橋」の4曲を、休憩を挟んで「万次郎句読」「おはら万女」「平佐句読」「船頭衆」の4曲を踊りました。

休憩後は、誰でも踊りの輪に加わってもよいことになっていて、見よう見まねで踊る人たちの姿もありました。

保存会会長の下西龍太郎さんは「本番開催に向けて多くの課題がありますが、それらをひとつひとつ解消しながら来年に本番ができる方法を考えていきます」と話しました。

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