荒波に削られた断崖が続き、磯釣りのメッカとして県内外のフィッシャーマンで賑わう鹿児島県肝付町の岸良海岸。実はクライミングスポットとしても知られていて、海外からクライマーが訪れるほど魅力のあるエリアだとされています。
2020年にはクライミングイベントが開催され、全国から200名を超えるクライマーが集まりました。その界隈では有名な岸良海岸ですが、地元ではボルダリングに利用されていることを知らない人が大半を占めています。
2020年に開催されたイベントの様子
「まずは地元、肝付町の人に知ってもらいたい」そんな思いから3月21日、利用しやすい環境づくりの第一歩として町の担当者らが現地視察を行いました。案内役は鹿児島市でロッククライミングジムを経営する福岡彰さん。山道を下って2つのボルダー(岩)を確認しました。
これまで数々の外岩を開拓してきた福岡さんは「大海原を目の前にしてクライミングを楽しめる、ボルダリングに適した4〜5メートル級の岩の宝庫。こんなに条件の良いスポットはそうそうありません」と太鼓判を押します。
この日は現地視察を踏まえてアプローチまでの道順表示やボルダーの表記方法など意見交換し、入口の目安となる看板を設置しました。
町の担当者は「岸良海岸のポテンシャルを知ってもらうためにはボルダリングにふれることが一番。そのための体験会を祭りなどのイベントで実施したいですね。地元の人に知ってもらわなければ始まりませんので」と話しました。
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