明治初期の廃仏毀釈で破壊された肝付町本城地区にある道隆寺。南宋の高僧、蘭渓道隆が日本で初めに開いた禅寺と伝わり、現在は土地の所有者である福谷平さんらによる発掘作業で当時の面影を感じられるまでに整備されています。
また道隆禅師は1253年に鎌倉の建長寺を開山した人物でもあり、その縁もあってお互いに交流を重ねてきました。
4月23日には建長寺の吉田正道管長が9年ぶりに道隆寺を訪問し、70人を超える地元関係者らが歓迎の横断幕を用意して一行を出迎えました。
吉田管長ら一行は道隆寺敷地内を周りながら供養塔や観音像の前で読経し、久しぶりの再会を喜ぶ福谷さんら関係者は、その様子を見守りながら手を合わせていました。
吉田管長は「大勢で歓迎してもらい感激しております。皆様方もぜひ建長寺にいらしてください」と呼びかけ、福谷さんは「ご高齢なのに遠く道隆寺まで足を運んでもらい感謝しています。これからもこの繋がりを大事にしていきたいと改めて感じました」と話しました。
この記事へのコメントはありません。