肝付町の四十九所神社で毎年10月に開催される高山流鏑馬神事。約900年の歴史と伝わり、中学2年生の少年が射手を務めることが特徴です。
そんな伝統神事の主役となる今年の射手がこのほど決定し、高山中2年生の近藤颯海真(そうし)くんが正式依頼を受けました。
8月23日には流鏑馬保存会のメンバーがあいさつのため射手宅を訪問しました。会長となって5回目の流鏑馬を迎える有馬大作会長は「近藤颯海真くんが流鏑馬の射手として決定しました。よろしくお願いします」と依頼し、それを受けた颯海真くんの父親、雅彦さんは「謹んでお引き受けいたします。家族一丸となって支えてまいります」と力強く返事をしました。
颯海真くんは9年前に射手を務めた兄と姉の3人きょうだい。小学3年生の時からバスケットボールを習い今でもクラブチームで汗を流すスポーツマンです。
颯海真くんが射手を目指し始めたのは自身が5歳の頃からです。「兄が射手を務め、その兄の立ち居振る舞いが眩しく映り憧れ続けていました。その兄が達成できなかった白羽の矢(一走目の一番的)での籠矢(的の中心にある竹を射抜くこと)を成し遂げ、家族を笑顔にしたいと思い立候補しました」と話す颯海真くん。今は当時の流鏑馬を収録した映像を毎日欠かさず見ているといいます。
流鏑馬の練習開始は9月2日から。「早く馬になれるようにしたい」と序盤の目標を掲げた颯海真くんの挑戦がいよいよ始まります。
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