令和8年 正月の奇祭テコテンドン

山の頂に祀られる神霊を麓でもてなして地域の無病息災や厄払いを祈願する、肝付町の伝統行事「テコテンドン」が1月2日、同町岸良地区の平田神社でありました。

北岳山頂に鎮座する巨石

岸良地区を見下ろすようにたたずむ地域のシンボル的な山、標高747メートルの北岳山頂に神霊が祀られる祠があります。麓に連れてくるためには、そこまで迎えに行く必要があります。この日は、地元住民や登山愛好家など16人が午前8時に平田神社を出発しました。

約3時間かけて険しい山道を進み、目的地に到着した一行は、始めに火をおこし、そこで焼いた餅を昼食とします。これは、テコテンドンの風習のひとつと伝わり、かかせないものとされています。

腹ごしらえをした後は、巨石の麓に鎮座する北嶽神社の前で、神霊を※神籬(ひもろぎ)に移す神事を行い、神籬を抱えた代表者を先頭に下山します。途中、神事を行い、そこからは太鼓の音に合わせて露払いの神歌を歌いながら最終目的地の平田神社を目指しました。

※神籬:サカキの枝を束にして赤い着物をまとわせた人型の依代。その日、その場所で採取したものに限られる。

平田神社では、神籬を抱いた宮司を先頭に神歌を歌いながら本殿を周回するという、神霊を迎えるための神事を行い、最後に北岳向きの扉を開け、その方角を向いて神霊を見送りました。

参加者らは「険しい山道でしたが何事もなくお迎えすることができ、嬉しく思っております」と話していました。

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