【きもつき情報局】国見トンネル総合防災訓練を実施(2013年)

平成24年度国見トンネル総合防災訓練が1月31日、鹿児島県大隅地域振興局の主催により肝付町国見トンネル内で実施されました。関係機関の連携強化と初動体制の確立を目的として肝付警察署や大隅肝属地区消防組合、肝付町消防団、町役場、大隅地域振興局から約100名が参加し、トンネル内で火災事故が発生した場合に備えての訓練を行いました。
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内之浦側から見た国見トンネルの入り口付近
肝付町の高山地区と内之浦地区を結ぶ国見トンネルは全長3300mで、平成14年12月に開通しました。同トンネルでの防災訓練は毎年実施されており、9回目を迎えた今回は内之浦側の坑口(トンネルの入り口)から100mの地点で軽乗用車とトラックが正面衝突し、避けようとした後続車が横転、負傷者救出後に車両火災が発生したという想定のもとに行われました。
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実際に車体を切断し、負傷者を救出する消防士
訓練では警察により交通規制のかけられたトンネル内で、消防団員がガソリンの流出を止めるために横転した車のまわりに土嚢を積む一方、消防士が車体にはさまれて動けなくなっている負傷者を救出するために車体を切断したり、消火活動をするなど、各自がそれぞれに与えられた役割をてきぱきとこなしていました。
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たちこめる煙でトンネル内は視界不良
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横転した車両に放水します
訓練後、大隅肝属地区消防組合の東部消防署長・鳥丸等さんは、昨年12月に起きた中央自動車道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故を例に挙げ、「トンネルは密閉空間で中の様子が見えず、二次災害の危険性もあります。また情報伝達も難しく、特に中央付近で事故が発生した場合、救出は困難を極めると思われます」と語り、トンネル内事故の危険性と対応の難しさを強調しました。
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訓練後に整列する参加者
主催した大隅地域振興局の建設部長・中野義一さんは「きびきびとした訓練ができたと思います。訓練通りの事故というのは起こらないものですが、訓練を通していろいろな現場に対応できる心構えを得てほしい」と話していました。
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