日本を代表する桜といえばやはりソメイヨシノでしょうか。
ウイキペディアで調べてみると、この品種は明治初期に江戸の染井村(現在の東京都豊島区駒込)の造園師たちがつくりだしたもので、大和の吉野山(奈良県の山岳部)にちなんで最終的には「染井吉野」と命名されたということです。以来、人々に親しまれ、今では桜といえばソメイヨシノと称されるほど一般的になっています。
そのソメイヨシノ。つい先日、福岡や宮崎では例年より早く開花宣言が出されましたが、こちらではまだそれが出されていません。海に面した側でようやく二分咲きといった感じです。開花まではもう少し時間がかかりそうです。
「じゃぁ、きもつきに行ってもまだ桜は見ごろじゃないね」と思われそうですが、実は、ソメイヨシノのほかにも私たちの目を楽しませてくれる桜があるのです。
その桜とは山桜。ソメイヨシノより一足先に咲き始め、周囲の山々を美しく彩っています。その山桜が今見ごろとなっています。
楽しみ方としては、その名のとおり、山に咲く桜なので近くから見上げるというより遠くから眺めるほうが趣があるのではないでしょうか。山腹のあちらこちらで白や淡いピンク色で可憐に咲き誇る山桜は見る者の心をなごませ、豊かにしてくれるような気がします。
>今回のフォトレポートでは、そんな山桜をさまざまな角度からご覧いただくことにしましょう。
まずは内之浦の山桜からです。撮影場所は主に(1)高山側から国見トンネルを越えて、内之浦市街地に向かう県道561号線にかかる橋のたもと(2)内之浦漁港(3)内之浦総合グラウンドの3カ所です。
どうぞお楽しみください。
一見すると葉が多いので撮影の時期を逸したと思われるかもしれませんが
葉と同時に開花するのが山桜の特徴です。
清流にかかる橋と山桜のコントラストが見事です。
内之浦の漁港から望む山桜です。
民家の近くでも山桜が咲いていました。
ほのぼのとした田舎の風景の中で春の訪れをを告げているかのようです。
内之浦宇宙空間観測所近くの総合グラウンドには
大島桜と思われる白い花が咲いていました。
頭上から私たちを見守ってくれているかのようです。
さぁ、次は高山の野崎地区で撮影した山桜の写真です。ご覧のとおり、集落を見下ろすようにして山の中腹あたりに咲き誇っています。
これぞ里山!といった風景です。
山の上ではダムの建設が進んでいます。
黄砂の影響なのか、少しもやがかかったようになってすっきりとは見えませんが
それでも美しい景色が広がっています。
いつ見ても自然がつくりだす造形美にはうっとりさせられます。
みかん山から見える山桜です。
見事な咲きっぷりです。
こちらはみかん山の脇にある山桜です。
このあたりではいちばん大きな木のようです。
みかん山を上ってからの眺めは最高です。
眼下に広がるのは肝属平野です。
圧倒的な存在感です。
下から見上げると、なおその大きさがわかります。
いったい樹齢何年の山桜なのか……
これからも末永く咲き続けてほしいものです。
さぁ、いかがだったでしょうか、きもつきの山桜は。
写真で見るより実物はもっとすばらしいですので、ご都合のつくかたはぜひお出かけください。きっとみなさんの目を楽しませてくれること請け合いです。
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