子どもたちに川遊びの機会を提供し、河川に親しんでもらおうとさまざまな活動を続けている「こうやま・川の少年団」(原田和正団長)の川下りが2013年7月13日、肝付町高山地区の高山川で行われ、団員の小中学生がいかだに乗って真夏の川下りを楽しみました。
まず初めに団員の保護者や国土交通省大隅河川道路事務所、役場職員の協力を得て、高山川にかかる赤池橋のたもとの河川敷にいかだと見張り役の大人が乗るカヌーが運び込まれ、その後団員が勢ぞろいし、午前9時から活動が始まりました。
赤池橋近くの河川敷に集まった団員とその関係者
川下りの前には、大隅河川道路事務所の職員による出前授業が行われ、あらかじめ準備されていた高山川のサンプルと高山川・肝属川が交わる地点で採取されたサンプルを比較しながら、団員は水質の違いについて学んでいきました。
それが終わると、いよいよ川下りです。
まずカヌーが川に入り、続いて団員の乗るいかだが川に浮かべられ、全部で3艇のカヌーと7つのいかだが川に入りました。
川の中に運び込まれるいかだ
この日の川の流れは、梅雨が明けてから一週間ぐらいということで普段どおりでしたが、いかだを浮かべるには少し足りなかったようです。場所によっては川の流れがゆるやかでいかだがうまく進まず、回転しているいかだもありました。
それでも夏の日差しを受けながら、川下りをする団員たちは本当に楽しそうです。竹の棒でいかだを操りながら、時にバランスがくずれて大きな声を出したりしていました。
高山川に浮かぶカヌーといかだ
なかには親子3人で「いかだを下りながらおにぎりを食べるのが夢だった」という人もいて、いかだの上でおにぎりをおいしそうに食べている光景も見られました。
いかだの上で食べるおにぎりは最高!?
それぞれのいかだが高山川をゆったりと下っていった後、高山中学校の近くの堤防の井堰(いぜき)まで来たところで川下りは終了です。
あっという間に終わってしまった感じがして、団員のなかにはいかだを降りた後、川に飛び込んで遊んでいる子もいました。
昔は夏休みになると大勢の子どもが高山川で遊んでいたのですが、今はそういうこともほとんどなくなり、さびしい限りです。「川の少年団」の団員たちにはこれからも活動を続けていってもらい、元気な声を川辺で上げていってほしいと思います。
※今回取材を担当したのは町民レポーターの林興一さんです。林さんにとっては記念すべき初レポートとなりました。「あとで考えると『あのときあの写真を撮っておけばよかった』とか『子どもたちに感想をたずねたとき、きちんと名前を聞いておけばよかった』など反省点はありますが、次はもっと細かい点に気をつけていいレポートを書いていきたいです」ということで、これからも引き続きレポーターとして活躍してもらいたいと思います。
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