【きもつき情報局】山間の学校でアーティストらが「特別授業」

肝付町川上を拠点に活動する芸術家夫婦の松本充明さんとJOUさんが発起人となって2013年7月19日から8月4日の間に9市町27会場でさまざまなイベントを繰り広げる「おおすみ‐かごしま芸術祭2013」。8月3日には肝付町川上での芸術祭が同地区で休校中の小学校と中学校でありました。
 
この日の芸術祭は学校を会場としたイベントということで1時間目、2時間目という具合に授業形式で進められ、午後2時から行われた1時間目は、パリ在住の振付家・ダンサーの大高規三子さんがヨガの体験授業を行いました。
 
集まった参加者は女性が中心で、高校生から高齢者まで幅広い年齢層の人がヨガ独特のストレッチや呼吸法、瞑想などを体験しました。
 

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川上中学校の教室で行われたヨガ教室
 
続いて2時間目には肝付町文化財保護審議会の海ヶ倉喜通(かいかぐら よしかず)会長による「高山地区のお祭りの踊りと歌」と題する講話があり、波見、野崎地区の鎌踊りと宮下地区の棒踊り、本町地区の八月踊りを映像で紹介しながら、町内に残る芸能の起源や現状について説明しました。
 
海ヶ倉会長は講話の中で踊りに合わせて歌われる唄を実際に披露しつつ、歌詞の内容を丁寧に解説、参加者は地元に残る豊かな芸能に改めて気づかされたようでした。
 
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高山地区の歌と踊りについて説明する海ヶ倉さん
 
そのほかにも電気工作や地域づくり専門家による講演などが3時間目と4時間目に行われ、最後にこの日のメインイベントとなる音楽ライブが小学校の体育館で行われました。
 
音色が太く低く強いという特徴がある義太夫三味線奏者の田中悠美子さんとスイスの音楽家POL(ポル)さん、視聴覚作家・サウンドパフォーマーの松本充明さんでのコラボレーション演奏です。
 
はじめに演奏した田中さんは、演奏の途中に撥(ばち)を回転させたり「あんたばかね」と大声を張り上げるなど独特のパフォーマンスで観客を圧倒。まもなくして田中さんの演奏に加わった松本さんが北インド発祥の弦楽器シタールを演奏し、会場にエキゾチックな雰囲気を醸し出す一方POL(ポル)さんは2人の演奏をその場で録音し、その録音を生演奏にかぶせ、立体的な音楽につくりあげていきます。
 
さらにその音楽に合わせるようにJOUさんと大高さん、2人のダンサーによる踊りが加わり、山間の集落に非日常的な空間を生み出して観客を魅了しました。
 

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日本・スイスのアーティストによる共演
 
鹿児島市から来場した女性は「いつの間にか音楽にダンサーが加わっていて『あれ?』と気づいたときにはパフォーマンスが始まっていました。即興だからでしょうか、何が起こるかわからない面白さがありました」と語り、体育館のなかにつくりだされた「アートの空間」を十分に楽しんだ様子でした。
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