若者たちが全国の農山漁村で地域に密着してさまざまな活動に取り組む、緑のふるさと協力隊のブロック交流会・ふるさとフォーラムが10月31日から11月1日にかけて肝付町で開催されました。
同フォーラムはNPO法人地球緑化センターが隊員同士の交流や情報交換を目的に主催するもので、今回は中国四国九州沖縄ブロックの9市町村から隊員や関係者18名が参加しました。
31日には、肝付町役場内之浦総合支所で開会式が行われ、参加者は内之浦宇宙空間観測所を見学した後、岸良地区の姫門集落に移動し、住民を交えての交流会を開きました。
住民を紹介する大島さん(左から2人目)
はじめに岸良地区を拠点に活動している同協力隊員の大島直之さんが姫門集落の住民4人を紹介し、参加者はいくつかのグループに分かれて、それぞれに教えてもらいながら、あくまきづくりや窯を使ったピザづくりなどに挑戦しました。
あくまきづくりでは、米を竹の皮で包む作業に悪戦苦闘する参加者に坂口タミさんが「わたしも覚えるまで3年かかったのよ」と言いながら繰り返し丁寧に教え、参加者は不慣れな手つきながらも一生懸命に作業していました。
あくまきづくり体験
また、昔ながらのお茶づくりの工程の一部を木村ツルカさんと小野キミ子さんが実際に道具を使って実演して見せ、「つくり方を見るのは初めて」と参加者は興味深そうな様子で一緒にお茶の葉を釜でいったり、葉を手にとって香りをかいだりしていました。
お茶づくりに挑戦する参加者
作業が終わった後は、参加者が木村より子さんと一緒に窯で焼いたピザのほか、木村さんたちがつくった塩ゆで落花生や手づくりコンニャク、塩ラッキョウなどもふるまわれ、参加者は住民と一緒におしゃべりを楽しみながらおいしそうに味わっていました。
長野県出身で、緑のふるさと協力隊員として岡山県鏡野町(かがみのちょう)で活動している北村理乃(りの)さんは「わたしも鏡野町で地域の人たちによくしてもらっているのですが、大島さんが地元の人たちと親しくしているのを見るといいなあと思います。鏡野町も中国山地の山間部にありますが、こちらはもっと山が近くに感じられました」と話してくれました。
あくまきづくりを教えた坂口さんは「久々にいっぱい若い人たちに会えて若返った気分です」と若者たちとの交流を楽しんだ様子でした。
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