【きもつき情報局】曽於市で観光ガイド現地研修

肝付町観光協会による観光ガイド養成講座の現地研修が11月30日、曽於市で行われ、ガイド部会会員や研修生ら14名が参加しました。
 
現地では、まず曽於市観光ボランティアガイドの会の高木秀久会長や曽於市観光特産開発センターの吉川益夫所長らの案内で、来年(2014年)4月から一般公開を予定している山中顕彰館(元国会議員・山中貞則氏の邸宅)を見学した後、鹿児島県指定無形文化財の「鬼追い」で有名な熊野神社などを訪れました。
 
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熊野神社近くに立つ仁王像について解説をきく参加者
 
同会のガイドからは各所の解説だけでなく、ガイドをするときの服装や持ち物についての説明もあり、「お客さんからの質問対策として年表などの資料も持ち歩くようにしています」といった具体的なアドバイスがありました。
 
続けて曽於市の特産品であるユズ農園を訪れ、25年にわたってユズの栽培に取り組んでいる農園主の西留忠さんからユズの特徴や栽培法についての説明を受け、ゆず狩り体験をしました。
 
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ユズについて説明する西留さん(右)
 
西留さんは「ユズは油分が多い」と実際にガスバーナーでユズの表面をあぶってみせたりしながら説明し、菓子類に使われるときは安定した味にするために果汁ではなく香料に加工されたものが用いられることや寒暖差が激しいために香りが強くなることなどを解説しました。
 
肝付町でも柑橘類栽培が盛んなだけに参加者は興味津々の様子で「テッポウムシ(カミキリムシ)対策はどうしているのですか」などの栽培に関する質問も出ていました。
 
その後、曽於市観光特産開発センターが協力して地元の飲食店とともに開発した「ゆず三昧料理」の昼食をはさんで、午後からは「全国遊歩百選の森」に認定されている悠久の森や大川原峡、桐原の滝を訪れました。
 
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大川原峡を散策
 
現地では、自然環境の特徴に関する説明のほか、地形的なつながりから宮崎県都城市など複数の市町にわたるコース設定もしていることなどが説明され、参加者は熱心に耳を傾けていました。
 
最後に曽於市立図書館で行われた意見交換会では、お互いの活動についての紹介があり、曽於市観光特産開発センターの吉川所長は、同市には目立った観光資源が少ないため、「ゴッタン」や「ひょっとこ踊り」といった体験プログラムに力を入れ、また特産品のユズを使った商品開発などにも取り組んでいることを説明しました。
 
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互いに活動内容を紹介しあった意見交換会
 
また、質疑応答では、「人材発掘はどのようにしているのですか」「体験型の観光はどのように進めているのですか」などと参加者から盛んな質問が出て、吉川所長が「市報で募集をかけましたが、応募が少なかったので一人一人に声掛けしていきました」「曽於市にあるものを使うしかありませんので、ともかく挑戦しています。やってみてよくなかったら改良して、とにかく、あるものを磨きながら進めていっています」などと答えていました。
意見交換会の終わりに参加者は「経験や技術を惜しみなく伝える人がいらっしゃることが強く印象に残りました」「曽於市のユズのように肝付町の辺塚ダイダイも活用できるのではないかとヒントをいただきました」といった感想を述べていました。
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