1月5日と6日の夜、肝付町高山地区の論地集落と岩崎集落で伝統行事のオネッコ(鬼火焚き)が行われました。
論地と岩崎はもともとは一つの集落だったもので、この地域に伝わるオネッコはいつ始まったかは不明ですが、ずっと昔から続けられていて戦時中も途切れることがなかったといいます。
オネッコでは、孟宗竹(親竹)を中心に竹を組み合わせてつくったやぐらの中に子どもたちが集まり、もちを焼いたり、昔話を聞いたりして楽しみます。その後、やぐらに火をつけて燃やし、無病息災を願います。
ちなみに燃え残りは家に持ち帰り、一年後のオネッコのときに燃やすそうで、縁起物あるいはお守りとしてのご利益があるといわれています。
論地振興会の坂本敏会長は「この行事は地域で一体となって取り組んでいます。移住者が増加し、参加する子どもの数もここ数年、増えています」と語り、同集落のオネッコが年々にぎやかになっていることを喜んでいる様子です。
岩崎集落のオネッコ実行委員長の廻満次(めぐり みつじ)さんによると、今回は遠く北海道から孫を連れて参加したという地元出身者もいたということで、「子どもたちは準備のときなども含め、年配の人からいろいろと教えてもらったりして、いい思い出になるのではないかと思います。伝統行事としてこれからも守っていきたいですね」と話してくれました。
今回のフォトレポートでは、論地・岩崎両集落のオネッコの模様をお届けします。
▼論地集落
集落の子どもや大人が集まってきています
やぐらの中ではおもちを焼いて食べます
いよいよ火が入ります
やぐらの中に入って点火です
あっという間に炎が上がっていきます
見守る地域の人たち
下火になってきました
▼岩崎集落
もちを火であぶる子どもたち
たき火のまわりでお酒を飲んだりおしゃべりをしたりして大人も楽しみます
よくろて(酔っ払って)よか気分?!
点火前に廻実行委員長からあいさつがありました
しめ縄のはられたやぐらの前で記念撮影
点火すると瞬く間に燃え上がります
勢い良く燃え上がるやぐら
火の粉の降り注ぐなか見守る人々
夜空に燃え上がる炎
燃え終わるまで見守り続けます
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