1月26日の文化財防火デーに合わせて、肝付町の二階堂家住宅と川上中学校校舎(休校中)で24日、地域住民や小学生が参加して防災訓練が行われました。
二階堂家住宅で行われた防災訓練
文化財防火デーは1949年(昭和24年)1月26日に、現存する世界最古の木造建造物、法隆寺(奈良県斑鳩町)の金堂が炎上し,壁画が焼損したことから、文化財を火災などから守ることに加えて、文化財保護への気運を高めるために制定されたものです。
午前中に行われた二階堂家住宅での防災訓練は、高山小学校の4年生も参加し、火災の第一発見者の役目を担当。発炎筒の赤い煙がもくもくと立ち上るなか、同施設の管理人に「火事だー!」と大声で知らせました。
炎を想定した赤い煙から避難する小学生
知らせを受けた管理人は消防署へ通報し、すぐさま水消化器で初期消火を行い、しばらくして消防車が到着するとポンプ車による本格的な消火活動が始まりました。
ポンプ車による消火活動
消防隊員や消防団員は住宅に直接水がかからないように、それぞれの持ち場で放水。その間に小学生は住宅の向かい側にある堤防へ避難し、火災発生から15分ほどで訓練を終了しました。
肝付町消防団の松元幸四郎団長は「貴重な文化財を後世に引き継ぐための大事な訓練です。この訓練を通して、もしもの時に最小限の被害にとどめるために、これからも皆さんの協力をお願いします」と話しました。
また、午後からは国の登録文化財に指定されている木造校舎の川上中学校でも訓練が行われ、地域住民とともに消火活動を行い、消防隊員との連携を確認しました。
川上中学校で行われた訓練
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