災害時において関係機関の連携と迅速な初動体制を確立することを目的とした防災訓練が1月27日、県道561号線(神之川内之浦線)の肝付町国見トンネル(3300m)で実施されました。
トンネル内で行われた防災訓練
この防災訓練は、平成14年のトンネル開通の翌年から鹿児島県大隅地域振興局の主催で行われていてるもので、今年で10回目となります。
訓練には消防や警察、町などの各関係機関から約100名の担当者が参加。トンネル内で軽自動車と普通自動車が正面衝突し、車内にけが人が閉じ込められている状態を想定して行われました。
自力で車内から脱出した負傷者が通報し、駆けつけた救急隊員が要救助者を次々に搬送していきます。普通自動車は衝突の影響でドアが開かない状態になっていて、レスキュー隊員が車体を切断して救出活動を展開しました。
救助活動を展開するレスキュー隊員
要救助者を全員搬送し、しばらくするとエンジンオイルに引火して車両火災が発生。待機していた消防車両ですかさず放水し、被害の拡大を食い止めた時点で、訓練の全工程を終了しました。
車両に向けて放水し被害拡大を食い止めます
その後、行われた終了式で県大隅地域振興局の内達朗建設部長が「最悪の状況を想定した訓練において、迅速な救助活動ができたのではないかと思います。スムーズな活動、連携と、もしもの時に役立つ訓練になったと思います」と講評しました。
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