【きもつき情報局】歴史探訪 第4回 岸良編2 平田神社

きもつきの歴史をたどる歴史探訪の第4回岸良編の第2部では、テコテンドンやナゴシドンといった貴重な伝統行事の残る平田神社について肝付町文化財保護審議会会長、海ケ倉善通(かいがくら よしかず)さんの解説でお伝えします。
なお、以下の文章は解説を書き起こしたものですが、話し言葉のため、若干の加筆・修正が加えられていますのでご了承ください。
岸良の村社
 
ここは平田神社といい、岸良の村社、中心になる神社です。
 
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岸良地区にある平田神社
 
ここにまつられている神様は山に関係のあるオオヤマヅミノミコト、カナヤマヒコノミコト、それからサルタヒコノミコトです。
 
サルタヒコというのは、アマテラスオオミカミがニニギノミコトを天下らせたときに出迎えて道案内をした神様です。鼻の高い、ハナタカドンとか呼ばれている独特の神様です。
 
この周りは山で、ここのちょうど裏側になるところが、このへんは本地と呼ばれていますが、城があったところです。
 
(ここを治めていた)岸良氏の本城、本地ですね。高山では(城があった地域を)本城と呼んでいますが、ここでは本地という地名になっています。
 
神社に伝わる行事
 
ここを上にずっとのぼっていきますとミカン山などが開墾されてありますが、その途中にテコテン桜という大きな桜の木があります。
 
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ミカン畑のなかにあるテコテン桜
 
テコテン桜というのは最近名前をつけたものです。正月の2日、北岳というところにお参りをするテコテンドンと呼ばれる行事があって、昔の人がそのテコテンドンに行って帰りにその桜の小さい木を持ってきて植えたのだといわれていて、もう大木になっています。
 
だいぶ大きな桜の木で、普通の山桜とは花がちょっと違います。白い花で、花びらも少し小さいです。桜の時期に見に来る人が多く、そこの入り口にもテコテン桜という標識が立ててあります。
 
また、ここの神社ではナゴシドンという祭りがこの間(8月14日)ありました。 
 
神社のご神体は鏡ですが、祭りではその代わりに面が三体使われます。天狗の面のように鼻が高い面が棒の先につけてあります。それを持って岸良の浜に行きまして、しめ縄を張って、神舞(かんまい)をします。そういう行事が残っています。
 
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ナゴシドンで奉納される神舞
 
そして、ご神体のほかに鹿の角などまだここには大事な宝物があるのですが、どうも高山の四十九所神社から持って来たようなんですね。
 
神舞そのものも四十九所神社にもあって、ここで同じように神舞をしていたということだろうと思います。ここを治めていた岸良氏は肝付氏の分家ですから。
 
この神社ができる前は、京都から持ってきた賀茂神社という古い神社が向こうの下西というところにあって、それをここに持ってきて、平田神社という神社にしたようです。
 
そうしたのは、肝付兼基が来た(1274年から)後のことだろうと思います。
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