肝付町の内之浦中学校の1年生が7月11日、郷土を理解し、郷土愛を育むことを目的とした校外学習を高山地区で行いました。
この日の講師は町産業創出課の渡會実課長が務め、はじめに塚崎古墳群の中にある塚崎のクスを訪れました。そこで大クスが古墳の上に生えていることや国の天然記念物に指定されていること、この古墳群には日本最南端の前方後円墳があることなどを説明し、子どもたちは見学を通して気づいたことや感じたことをメモしていました。
塚崎のクスで行われた郷土学習
大クスにふれる生徒
その後、一行は町文化センターに移動し、江戸時代から伝わる本町の八月踊りと、鎌倉時代から伝わる四十九所神社の流鏑馬について記録した映像を鑑賞し、地域の特徴や、その地域住民の思い、伝承の難しさなどを学びました。
さらにワークショップとして、流鏑馬が行われる麓地区と八月踊りが伝わる野町地区を歩きながら、町並みや文化財を見学して、子どもたちが住んでいる地域との違いなど、気づいたことを地図に書き込んで行きました。
気づいた点など書き込むために用意された地図
そのなかで、竹垣が備えられている家が多いことに気づいた子どもたちは、渡會課長から「竹垣の竹は矢竹といって矢の棒の部分に使われます。いざという時に矢を確保するために植えられえていたものが今も残っています」と説明を受けました。
麓地区で行われたワークショップ
初めて高山地区の史跡や伝統に触れたという田中一花(ひみか)さんは「塚崎の大クスが印象に残っています。内之浦地区にも大クスがありますが、そのクスに負けないくらい大きく立派でした。同じ肝付町なのですが、知らないことが多くて今日はとても勉強になりました」と話し、郷土への理解を深めた様子でした。
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