ロケットに使われる燃料を現在主流になっている石油系の常温燃料より、格段の性能向上が見込まれる極低温燃料の実用化に向けた実験を行う、観測ロケットS―310―43号機の報道向けの機体公開が7月28日、内之浦宇宙空間観測所で行われました。
多数の報道関係者が集まった機体公開
宇宙科学研究所の野中聡准教授によると、ロケットには高さ2.8メートル、重量80キロの実験装置が搭載され、その中にある極低温燃料エンジンの一部を模擬した供試体2種類(それぞれ2機、計4機)に液体窒素を流し、エンジン内部での燃料の流動や液面挙動などの状態を慣性飛行中に計測し、必要なデータを取得するそうです。
今回の打ち上げで役目を終えるランチャーに設置されたロケット
ちなみに、極低温燃料を使用した場合、ロケットの推進力が飛躍的に向上することが見込まれています。
なお、同機の打ち上げは7月30日の午後11時から11時30分を予定しています。
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