子ども会の活性化につながればと肝付町新富の西横間地区では、今夏から同地区の公民館に集まってラジオ体操をした後、高山が発祥地といわれる薬丸野太刀自顕流の体験活動を行う取り組みを始めています。今年、地区の小学生の数が増えたことがこの活動のきっかけとなりました。
7月28日には、活動の一環として子どもたちや地域の住民ら約25名が、丸岡公園で自顕流体験やゲーム、しんこ団子作りなどをして交流しました。
みんなで団子を丸めます
自顕流体験では、まず薬丸野太刀自顕流保存会の福田陽一さんが「稽古は雨の日も雪の日も裸足でしています」などと自顕流について説明し、子どもたちが木刀を手に横木打ちを行いました。
横木打ちを体験
高山小学校5年生の湯地吾佳子(あかね)さんは「ラジオ体操のあとにもしましたが、自顕流(の横木打ち)は力が必要なので難しいです」と話してくれました。
横木打ちをする柏原君
また、専門学校2年生の濵田裕哉さんと高山小学校3年生の柏原遥希君が演武を披露し、木刀で激しく打ちすえる気迫のこもった演武に「怖い」と声を上げる女の子もいました。
演武をする濵田さん(左)と福田さん
さらに、夏場は子どもたちが水辺で遊ぶ機会が多いことから水難事故防止のために社会福祉協議会の津代幸一郎事務局長から緊急時の対応方法などについて説明がありました。津代事務局長は「川に落ちたら流れに逆らわず岸に上がるようにしてください」などと呼びかけ、子どもも大人も真剣に聞き入っていました。
津代事務局長の説明に聞き入ります
その後、大人も参加して新聞紙を使ったゲームなどレクリエーションを楽しみました。
切り離した新聞をつなぎ合わせるゲーム
歌に合わせてのゲーム
昼食時間にはお互いに打ち解けた様子でおしゃべりしながら、そうめん流しや手づくりしたしんこ団子などを味わい、交流を深めました。
そうめん流しで昼食
西横間振興会長の山川忠夫さんは「いずれ中学生がリーダーシップをとって活動する子ども会が組織できればと思います。こういう場を設けることで、同じ地域に暮らす子どもたちがお互いに話をするようになるのではないでしょうか」と語り、子どもたちと地域のつながりが深まることを期待していました。
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