性能向上が見込まれる極低温燃料の実用化に向けた今年初めての観測ロケット実験が8月4日、内之浦宇宙空間観測所で行われ、一般見学者向けに開放された宮原小学校分校跡地には県内外から約100名のロケットファンが集まりました。
宮原分校跡に集まったロケットファン
打ち上げは午後11時に行われ、観測ロケットS-310-43号機はごうごうと燃える噴煙を上げながらまたたくまに空に向かっていき、実験は成功しました。
夜空に向けて打ち上がる観測ロケット(写真提供:肝付町)
JAXAは「極低温燃料エンジンの一部を模擬した供試体に打ち上げ後100秒で液体窒素を流し、約150秒間にわたり各部の温度や圧力などを測定し、必要なデータを取得しました。今後は取得したデータを用いて詳細な解析をし、推進システムの熱流動解析モデルの精度向上を図ります」と発表しました。
肝付町に隣接する東串良町から親子で見学に来ていた5歳の男の子は「すごく早くてかっこよかったです。大きくなったらぼくもあんなロケットをつくりたいです」と興奮冷めやらぬ様子で話しました。
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