肝付町の内之浦宇宙空間観測所で、8月17日午後7時10分、スポラディックE層の立体観測を目的とした観測ロケットS-520-29号機が打ち上げられ、実験は成功しました。
スポラディックE層とは、高度70~130kmの上空に出現する、プラズマ密度構造が局所的に高密度になっている領域のことです。
同ロケットの打ち上げは当初、8月10日に予定されていましたが、天候不良や観測対象のスポラディックE層の発生が確認されず、打ち上げ条件が整わなかったため、延期されていました。
打ち上げを待つ見学者
打ち上げ見学場には帰省客を含め家族連れなど多くの見物客が集まり、打ち上げ直前になるとカウントダウンに声を合わせ、ロケットが飛び立つと一斉に歓声を上げました。
ロケット点火の直後
夜空に向けて打ち上がる観測ロケット
東京から帰省中の甥たちを連れて見学に訪れた肝付町前田の石垣あずささんは「(延期されたため)3回目でやっと打ち上げを見られました。昨年打ち上げられたイプシロンロケットに比べて小さいからどうだろうと思っていましたが、迫力があってよかったです」とうれしそうな様子で話しました。
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