ロケット開発に関する話を専門家から聞く、宇宙教育講演会が11月7日、肝付町の内之浦中学校で開催されました。
ロケット打ち上げ施設が地区内にあり、宇宙を身近に感じることができる同校ならではの取り組みで、この日は、内之浦宇宙空間観測所の峯杉賢治所長が講師を務めました。
武道館で行われた講演の様子
峯杉所長は、はじめにロケット燃料について話し、現在は固体と液体の2種類の燃料が主に使用されていると説明しました。それぞれの燃料には一長一短があるとして「固体燃料は大きな力が出ますが、燃費が良くないのです。液体燃料はその逆で、燃費は良いが大きな力が出せません。それらに代わるものとして、低コストで安全性の高いハイブリッドロケットがあり、実用化に向けて実験や研究が行われています」と、次世代ロケットへ転換することの利点など紹介しました。
全校生徒の前で講演する峯杉所長
また、その仕組みを利用して宇宙旅行を計画している民間企業もあり、峯杉所長は「宇宙旅行は夢ではありません。完全再使用型ロケットや宇宙まで伸びるエレベーターも含め、真剣に研究がなされています」と付け加えました。
再使用観測ロケットの一例
峯杉所長の話を真剣に聞いていた同中1年生の海元豊和くんは「宇宙旅行が現実に感じられました。いつか内之浦のロケット基地から宇宙へ行ける日がくると嬉しいです」と話しました。
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