【きもつき情報局】姫門のこんにゃくでおしゃべりタイム

11月のある日の午後、高山と岸良の間の山間にある小さな集落、姫門に住む坂口タミさんのお宅を訪ねました。
 
緑のふるさと協力隊で岸良に赴任中の田中綾音ちゃんから「こんにゃく作りのお手伝いをする」と聞いたので、その取材をするためです。
 
ところが、到着したときには「もう終わったよ!」と、すでに家の脇のかまどでこんにゃくがゆでられていました。連絡の行き違いで、こんにゃく作りは午前中で終わってしまっていたのです。
 
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かまどで茹でられているこんにゃく
 
手伝う気満々だった綾音ちゃんも、手伝ってもらい損ねたタミさんも、もちろんわたしもガッカリでした。タミさんはコンニャク芋をこねる作業に力がいるとのことで、「綾音ちゃんが来るんだったら、やってもらったのに」と悔しがっていました。
 
でも、せっかく来たのだからと、できたてのこんにゃくの「刺し身」をいただきながら、掘りごたつに入っておしゃべりすることになりました。
 
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つくりたてのこんにゃくは格別!
 
こんにゃくをつくる時は肌に直接つくととても痒くなるので痒み止めのドクダミ(を漬け込んだ)焼酎をいつも用意している、ドクダミと同じく痒み止めになるホウセンカは種がはじけて目に入るから蛇避けになるといわれているなど、こんにゃくから次々と話題が広がっていき、話が尽きません。
 
「前は人が家に来るのが嫌だったんだけどね。なおくん(前年度の緑のふるさと協力隊員の大島直之さん)で慣れたのよ」とタミさんは笑っていいます。今では人が家に訪ねて来るのを楽しみにしているそうです。
 
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立派なコンニャク芋
 
また、ちょうど1年前の11月に、緑のふるさと協力隊のブロック交流会が姫門で開かれ、そのときにいろいろと教えて面倒をみた若者とは今も交流が続いているといいます。
 
もし、タミさんが来客を嫌がるままだったら、こうして一緒におしゃべりすることはなかったかもしれませんし、若者との交流もなかったかもしれません。人の縁というものは不思議なものだとつくづく感じられます。
 
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掘りあげた里芋を分ける綾音ちゃんとタミさん
 
帰り際、タミさんは私たちにこんにゃくや漬物、野菜をおみやげに持たせ、「また寄ってね」と声を掛けてくれました。次はぜひこんにゃく作りをお手伝いしたいものです。
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