肝付町の岸良小学校体育館で11月30日、「きしらジョイントコンサート」が開かれ、雨のなか保護者や地域住民らおよそ80名が集まり、ピアノ演奏を楽しみました。
演奏したのは、1年生から6年生までの全校児童11名とピアノ講師の田中直美さんです。
直美さんは緑のふるさと協力隊として岸良に赴任中の田中綾音さんの母親で、静岡県浜松市に住んでいます。普段から子ども向けの演奏活動などを続けていますが、今回は綾音さんから岸良の子どもたちに音楽に触れる機会を提供したいと相談を受けて、コンサートを開くことになったのです。
来場者にあいさつをする綾音さん
はじめは直美さんの演奏だけの予定でしたが、せっかくならと子どもたちもレッスンを受けて発表することになりました。子どもたちは前もって音楽の授業などで鍵盤に触れる機会を設けてもらい、前日に直美さんからそれぞれ1時間程度のレッスンを受けて発表に挑みました。
コンサートでは、まず子どもたちが1年生から順に1人ずつ舞台に上がり、グランドピアノで「聖者の行進」や「『笑点』オープニング」などそれぞれ一曲ずつ披露しました。緊張して時折、間違えながらも、みんな最後まで演奏し、来場者からたくさんの拍手が贈られました。
ひとりひとり一生懸命演奏します
続けて直美さんが「グランドピアノはつくるのにおよそ3年かかり、約8000個の部品が使われています」などピアノや曲についての解説を交えながら、童謡「チューリップ」をアレンジした変奏曲やクリスマス曲などを演奏、来場者は軽やかなピアノの音色に聴き入りました。
演奏する直美さん
演奏に聴き入る来場者
直美さんは「1日のレッスンで発表するのは今回初の試みで不安がありましたが、子どもたちは思った以上に集中して練習してくれて、やってよかったと思いました」と子どもたちの頑張りぶりに目を細めていました。
楽しかったか尋ねられ手を挙げて答える子どもたち
みんなで記念撮影
また、今回のコンサートを企画した綾音さんは「みなさんの協力のおかげでにぎやかな会になりました。子どもたちにも楽しんでもらえてよかったです」と語り、雨にもかかわらず来場した地域の人々の温かさをあらためて感じている様子でした。
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