約900年にわたり肝付町高山地区に伝わる高山流鏑馬。その伝統神事を守り続けている高山流鏑馬保存会メンバーによる学習会が12月10日、地元の高山中学校で行われました。
高山流鏑馬の射手を務める少年は中学2年生という決まりがあります。そのため来年の射手候補である中学1年生を対象にこの地に伝わる伝統神事に興味をもってもらおうと、今回初めて学習会が実施されました。ちなみに小学生を対象にした流鏑馬学習会は毎年行われています。
生徒を前に話をする同保存会の大野さん
学習会では、同保存会の大野重敏さんが講師を務め、全国に185ある流鏑馬のなかで、射手となる少年が毎年乗り替わるのは高山流鏑馬だけであるということや昔からスタイルを変えることなく受け継がれてきていること、地域住民の協力があってなりたっていることなどを説明しました。
また学習会の後半では、初めての練習から本番までの流れをまとめた映像作品を上映して、射手を務める少年が成長していく姿を紹介しました。
話に聞き入る生徒たち
学習会を終えて同中1年生の東寿和くんは「話を聞いていくうちに流鏑馬の重みと厳しい所があることが分かり、勉強になりました」と話しました。
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