【きもつき情報局】里山の手づくり門松

正月飾りとして家の門の前などにたてられる門松を集落の入り口につくろうと肝付町後田の片野振興会が12月21日に片野橋の入り口付近で高さ3メートルほどの門松をつくりました。
 
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集落を流れる高山川
 
この門松づくりは「正月に帰ってくる帰省客を喜ばせたい」と16年前から振興会行事として続けているもので、住民から提供された材料を使って一からつくられています。
 
この日の作業は午前7時半から行われ、門松づくりと注連縄づくり、地域清掃の3つのグループに分かれて進めていきました。門松班は先端部が斜めに切られた大きな孟宗竹をワイヤーで束ねたものをたて、その束を中心にして孟宗竹の短冊切りをつなげたもので囲みシラス砂を入れ固定しました。
 
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孟宗竹をワイヤーとロープで固定するメンバー
 
その作業と同時進行で注連縄班は橋の両端に設置される門松よりもさらに高い位置にかかげるためにもくもくと稲ワラを編んでいきます。
 
鶴が羽ばたいている姿を模した注連縄にはシダやだいだい、サトイモで装飾され、中央に目立つように飾り付けられたシダは葉の裏が白いウラジロという種類が使われています。南日本に生育する品種ですが、地元の人の話しによると最近は見かけることが少なくっているそうです。
 
またこのウラジロは葉の白い方を集落側に向けられていて、住民の心の潔白さをあらわしているのだそうです。
 
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もくもくと稲ワラを編んでいく注連縄班のメンバー
 
注連縄が完成すると門松の土台にたてられた一対の細長い竹に固定しました。ここまで約5時間かけての作業です。最後は松やハボタン、南天などで装飾し、立派な門松が完成しました。
 
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完成した門松の前で記念撮影
 
片野振興会の下片野悟振興会長は「今年も良い門松ができました。集落総出で作業をしたことで、親交がさらに深まりました。できるだけ今後も続けていきたいですね」と話しました。
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