防災訓練や避難所の運営、避難行動などの行動指針が盛り込められた内之浦地区防災計画がこのほど策定され、計画を進めるための防災組織協議会が設立しました。3月1日には同地域にある多目的施設、銀河アリーナで設立総会が開催され、約100人の地域住民や行政、福祉関係者などが集まりました。地区防災計画の策定は鹿児島県内では初めてとなります。
銀河アリーナの会議室で行われた設立総会の様子
この取り組みは防災意識の高揚と危機管理能力の向上を図り、自助、共助によって、自然災害による人的、物的被害の発生とその拡大防止を目的にしています。
協議会が設立された内之浦地区は、大隅半島の東部太平洋岸に位置し、温暖でのどかな地域でありますが、昔から風水害や土砂災害、地震などの災害にさらされてきた地域でもあります。
上空から撮影した内之浦地区
今後、発生するといわれている南海トラフ地震や気象の変化による大規模災害など自然災害リスクは低いとはいえず、被害を最小限に食い止めるためのひとつの対策として、図上訓練などのワークショップを経て、計画書の策定に取り組んできました。
設立総会では樫脇振興会の愛甲隆一会長が地区防災計画書を提出し、受け取った永野和行町長は「町の地域防災計画に反映します」と話し、固い握手を交わしました。
永野町長と握手を交わす愛甲さん
また、この日は防災の専門家である山口大学院理工学研究科の瀧本浩一准教授の講演もあり、自主防災組織の重要性などをユーモアを交えて参加者に説明しました。
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