【きもつき情報局】自分のふるさとに自信を持って

この3月、肝付町岸良から一人の若者が旅立ちました。緑のふるさと協力隊の田中綾音さんです。
 
田中さんは「地方の過疎化や少子高齢化の問題を自分の目で見て感じたい」と大学を休学し、若者たちが農山漁村地域に密着してさまざまな活動に取り組むプログラム、緑のふるさと協力隊に応募して、岸良へ昨年4月にやって来ました。
 
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昨年4月、役場へ着任のあいさつに訪れた田中さん(左)
 
肝付町では「将来の社会を担う若者に地域の現状を実際に見て知ってもらうことが大切なのではないか」との考えのもと、3年前から協力隊の受け入れを行っており、田中さんは町に滞在する3人目の隊員でした。
 
田中さんは岸良での農作業の手伝いや交流活動などに積極的に参加し、地域の住民から「綾音ちゃん」と呼ばれて親しまれてきました。
 
3月7日に開かれた田中さんの活動報告会では、小雨が降るなか、会場となった肝付町基幹集落センター岸良会館に子どもからお年寄りまで100名近くが集まりました。訪れた人々は次々と田中さんに声を掛け、一緒に写真を撮り、寄せ書きの台紙に書き込んでいました。
 
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集まった人々に報告する田中さん
 
報告会では、あらためて「どうして肝付町に来たか」の説明を含めた自己紹介にはじまり、当初、人と話すことは苦手だったけれども地域の人々に自分から積極的に声をかけたことや「浜松から東京に出たとき浜松は田舎だったと思っていたけれど、ここに来てやはり自分は都会育ちだったのだ」と再認識したこと、「人が手を入れているからこそ、『田舎の景色』は保たれている」と知ったことなど、田中さんが岸良での暮らしで経験し、感じたことなどについて語っていきました。
 
また、「岸良の財産は人」だと感じ、「お世話になった人たちに自分になにができるだろう」と考えていた田中さんが恩返しのつもりで昨年11月末に企画・開催した「きしらジョイントコンサート」では、地域の人から「綾音ちゃんが岸良のために頑張っているから、その恩返しと思って来たんだよ」といわれ、逆に恩返しをされる側になっていたというエピソードの紹介もありました。
 
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町観光協会のお手伝いも
 
「岸良は自分にとって唯一無二の場所となりました。『岸良には何もない、人がいなくなってもうやっせん(駄目だ)」という声を聞きますが、岸良はなにもないところではありません。伝統文化、歴史、自然、食べ物など魅力的なものがあり、ヒントはたくさん転がっています。地域のみなさんに自分のふるさとに自信を持ってほしいです」と呼びかけていました。
 
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花束を受け取り記念撮影
 
報告終了後は、住民の代表3名から送る言葉と花束が贈られました。参加者たちは口々に「また来てね」と声を掛け、名残を惜しみながら再会を願っていました。
 
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みんなに送り出される田中さん
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