定置網漁業を自ら経営している高山漁業協同組合が最新設備の整った新造の定置網漁船を購入し、6月4日に同漁協事務所がある硯石漁港でお披露目しました。
硯石港にある高山漁協
第十五おしどり丸と名付けられたこの定置網漁船は山口県の造船所でつくられたもので、全長25メートル、幅5.8メートル、総重量は19トンにもなる漁船としては比較的大型のものです。
購入費用は国の「もうかる漁業創設支援事業」を活用しました。支援事業の認定を受けるために、平成25年に協議会を立ち上げ、そこで漁業による収益性の改善案などを盛り込んだ改革計画を策定しました。ちなみにこの支援事業の認定は九州では初めてです。
最新の設備が整ったおしどり丸
4日のお披露目には、この漁船に乗る予定の21人の漁業者の他にも、個人漁業者や家族なども集まりました。安全と大漁を祈願した餅まきも行われ、漁船操縦席の屋根からまかれた餅や小銭を参加者はこぞって拾い集めていました。
餅まきに参加する漁業関係者
この新漁船を使用した実証実験は8月から始まり、3年間の水揚金は事業経費相当額を国に返還し、その間の漁業従事者の手当は助成金から支払われます。これからの時期はアジやタイ、サクラダイなどが揚がるそうです。
高山漁協の谷山久男組合長は「この事業を後継者育成にもつなげたいですね」と期待を込めて話しました。
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